“従業員体験”を高める上でも検討したい“ゼロトラスト”セキュリティの重要性 - (page 2)

宮澤敏明 (シトリックス・システムズ・ジャパン)

2020-12-24 06:45

 アプリケーションやデータに安全にアクセスするために、従業員が苦労する必要はありません。複雑で煩雑なセキュリティは従業員の生産性に悪影響を与え、一部の従業員はセキュリティ対策を回避しようとします。

 新世代の認証規格「FIDO2」を使用してパスワードの必要性を軽減する、より近代的なVPNの代わりとなる製品やサービスを導入することで、今日のハイブリッドワーク環境で従業員が感じている小さな不満を取り除くことができます。

 なぜなら、ゼロトラストモデルでは、従業員は特定のデバイスや特定の場所での作業に制限されたり、常にVPNにログインしたり、パフォーマンスの低下を感じたり、無数のパスワードを覚えたりする必要がないからです。

 つまり、従業員が最高のパフォーマンスができるように、忙しい仕事から解放され、より集中力と創造性を発揮できるようなテクノロジーを提供することこそが、従業員体験を向上させることなのです。

 しかし、今日のハイブリッドワーク環境では、誰もが異なる働き方をしています。従業員が自分のアプリケーションやデータにどのようにアクセスするかは、従業員体験にも大きな影響を与えます。ITと従業員の両方に良い体験とセキュリティの適切なバランスを提供することが重要です。

宮澤敏明(みやざわ・としあき)
シトリックス・システムズ・ジャパン セールス・エンジニアリング本部 ネットワークSE部 部長
ダイヤルアップやメインフレームの時代からネットワークを担当。さまざまな基盤で活用されるアプリケーションインフラのソリューションを提供し、企業WANからオンプレデータセンターやクラウドまでエンタープライズITの進化を支援

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