Atlassian傘下のTrelloは米国時間2月16日、同社プロジェクト管理ツールのボードやカードなどの主要な機能を大幅に刷新すると発表した。
刷新の狙いは、ユーザーがTrelloの内外の両方で起こっているさまざまな作業を統合して把握できるようにすることだ。ユーザーはTrello内の他のツールのデータも見られるようになり、プロジェクトを1つの場所で視覚的に管理できるようになるという。
Trelloのボードにはさまざまな表示形式が導入される。Trelloのボードは、元々はデジタル掲示板として作られたものだったが、新しいボードではカレンダー、マップ、タイムライン、ダッシュボードなどのビューが利用できるようになる。例えばマップビューは、不動産業者がそれぞれの物件に関して行う必要がある作業を管理するのに利用できるかもしれない。また、「チームテーブル」ビューでは、複数のチームにまたがるプロジェクトを表示することができる。
Trelloは将来、APIを公開してボードの視覚化の方法を自由にカスタマイズできるようにすることも計画しているという。
Trelloは、ボードに貼り付ける付箋紙のような役割をする「カード」機能も刷新する。新しくなったカードでは、ただカードへのリンクをペーストするだけでなく、カード上で他のツールのプレビューを直接表示できるようになる。この新機能では、「Google Drive」「Dropbox」「Youtube」「Jira」「Figma」などをはじめとする30種類の外部クラウドツールのプレビューを表示することもできる。
また近い将来、同期されたカードの複製である「ミラーカード」もリリースされる予定だ。これは、あるボードでカードが更新されると他のボードに貼り付けられているミラーカードも更新される仕組みになる。複数のボードをまとめて表示できるサイドバーも導入される。
Trelloの共同創業者であるMichael Pryor氏は、今回の進化で目指しているのは「あらゆる機能を備えた究極のプロジェクト管理アプリ」を作ることではないと述べている。 Trelloが目指しているのは、ユーザーは他にもさまざまなクラウドツールを利用していることを認めた上で、あらゆるものを「共通の視覚言語」で整理できるようにすることだという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。