Microsoftは、コラボレーションツール「Microsoft Teams」に追加する2つの新しい「Power Apps」を発表した。業務アプリケーションの「Bulletins」と「Milestones」が、Teams向けデータ管理プラットフォームの「Microsoft Dataverse」に加わった。
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BulletinsとMilestonesアプリは、「Microsoft Power Platform」上に構築されている。Teamsのローコードプラットフォームを使用して、業務ニーズに合わせて拡張可能で、同社は「即時に生産性を向上できる」としている。Dataverseは、同社が以前「Microsoft Common Data Service(CDS)」と漠然と呼んでいたビッグデータサービスの新名称だ。
Bulletins(掲示板)はその名が示す通り、チームに情報提供を行うためののものだ。特にコロナ禍でチームのメンバーがリモートワークを強いられている中、この機能は一層重要になっている。
「会社の最新ニュースや情報をチームのメンバーに知らせることは普段も重要だが、パンデミックでリモートワークを行うメンバーがいる場合は、ことさら重要だ」と同社は述べている。
「Bulletinsソリューションによって、企業のコミュニケーションチームは社内や部署のニュースや情報を一元的に共有できる。ニュース記事はカテゴリ別に整理でき、画像、ビデオ、アクションボタンなどのリッチコンテンツを含むことができる。発行者は、投稿記事の経時的な閲覧率といったメトリクスも閲覧できる」
Teamsのユーザーは、BulletinsアプリをTeamsの左パネルにピン留めでき、ビューをカスタマイズしたり、関心がある記事にブックマークしたりできる。
モバイルデバイス向けにも最適化されており、ユーザーは新しいメッセージの投稿と閲覧が行える。現場の作業員が天気予報やシステム障害などの予測的情報を送受信する上でも役立つ。
また、ユーザーはTeamsでPower Appsのパーソナルアプリを利用し、これらのアプリを編集して、企業のブランディングなどの独自のカスタム機能を導入できる。
Milestonesアプリは、チームが設定した目標や取り組みの進捗具合などを、ユーザーが把握できるようにするものだ。
同社は、「Milestonesは、状況や最新情報を確認し、一元的に閲覧できる場所を作ることで、部門横断的なチームのコラボレーションを改善する。このアプリはチームのチャネルや左側にピン留めして、容易にアクセスできる」としている。
このアプリも拡張可能だ。組織のプロジェクトトラッキングソフトウェアからの独自のニーズがあることから、使いやすいローコードのパッケージでカスタマイズできるようになっている。フィールドのラベルの更新、新しいフィールドの追加、またタスクでステータスの変更がある場合の通知といったビジネスプロセスのフローの追加などが行える。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。