IBMとDelta Air Linesが、複数年のサービス契約を発表した。IBMは、Deltaのアプリケーションのパブリッククラウドへの移行を支援する。
この契約に基づき、Deltaは「Red Hat OpenShift」をベースとするハイブリッドクラウドアーキテクチャーに移行する。同社は2021~2022年に旅行需要が上向きに転じて、業績を回復させることを目指し、コロナ禍でシステム刷新に取り組んでいる。
Deltaの最高経営責任者(CEO)Ed Bastianは第4四半期のカンファレンスコールで、新しいコスト構造、技術、景気低迷時の管理を通じて、将来の需要増に対応できるように準備を進めていると語った。Bastian氏は、次のように述べている。
旅行需要は1年ほど減退しているが、顧客は需要が鬱積していることを示す行動を見せ始めている。Deltaのデジタルチャネルを訪れる顧客数は、当社が実際に輸送している旅客数をはるかに上回っている。また直近の企業調査では、回答者の40%が2022年までに完全に回復することを期待していた。
Deltaもほかの企業同様、デジタル変革プランを加速する必要があった。同社はIBMのサービス、ハイブリッドクラウドアーキテクチャー、ロードマップを活用して、アプリケーションを移行する計画だ。
IBMのチームはDeltaのチームと共同で、「IBM Garage Methodology」や「IBM Cloud Paks」などを活用し、既存のアプリケーションのモダナイズや、Deltaの変革を強化する新ソリューションの開発を共同で行う。両社には長期にわたり、変革プロジェクトで協働してきた実績があり、Deltaや航空業界のイノベーションを実現してきた。「IBM Q Network」を利用した取り組みでも連携しており、航空業界の顧客と従業員のエクスペリエンスを変革するための量子コンピューティングの活用方法を探っている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。