220人のタレントを抱える芸能プロダクションのGlanz(渋谷区)は、電子契約サービス「クラウド契約管理Sign」を採用。2要素認証を活用できるショートメッセージサービス(SMS)配信サービス「SMSLINK」と連携させ、安全、迅速な契約締結ができているという。2月25日、サービスを提供するラディックス(千代田区)とネクスウェイ(港区)が発表した。
タレントやクライアントとの契約が月200件以上発生するGlanzでは、契約書の発送、署名、捺印後の返送業務などで時間がかかっていたという。
12人の従業員がマネージャー業務と兼務するため、残業などが発生。未成年者との契約時に必要となる保護者の同意をなりすましての署名や捺印をさせない、保護者の同意を確実に得る手段も必要だったとしている。
契約書のデータ化で、印刷、発送、捺印といった作業を削減。契約締結にかかる時間を短縮したという。
クラウド上に自動保管するため、紙の契約書の保管場所が不要。ペーパーレス化しつつ、締結日、名前、書類名などでのキーワード検索も可能になったとしている。
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IDやパスワードなどの知識情報、スマートフォンやUSBトークンなどの所持情報、指紋、静脈、網膜などの生体情報のうち、2つを組み合わせた2要素認証を活用できるSMSLINKとAPIで連携。
保護者の同意が必要で7~10日程度かけていた未成年者との契約は、即日完了可能になったという。従業員はタレントのサポート、営業活動といったマネージャーとしてのコア業務にシフトできているとしている。
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クラウド契約管理Signの税別月額利用料金は、10件まで送信できる基本料金が1万円。11件以上送信する場合は従量制となる。そのほか年額のデータ保管料が1万円。
SMSLINKは、1通ごとに8円からの送達課金制を採用。初期費用、月額費用ともに0円だが、利用がある月は最低利用金額1000円が発生するとしている。