RPAに企業の統合管理やAI活用を実装--Blue Prismが戦略発表

大場みのり (編集部)

2021-03-12 09:57

 Blue Prismは3月11日、新戦略発表会を開催した。発表会に登壇した社長の長谷太志氏は、RPAが業務改善にとどまる点を課題だとし、企業が活用するための統合管理やAIを推進していくとした。

Blue Prism 社長の長谷太志氏
Blue Prism 社長の長谷太志氏

 2020年の同社の業績は、売上高が前年比67%増、顧客数が60%増となった。この成長率は、グローバル全体で最も高いという。その要因として長谷氏は、コロナ禍におけるDX(デジタル変革)の加速や、インテリジェントオートメーション基盤「Blue Prism Cloud」の提供、パートナー企業との協力体制などを挙げる。同社サービスの契約更新率は98%で、他社サービスからの乗り換えや併用は40%に上るという。

 Blue Prismでは、「あらゆる組織にデジタルワーカーを」というビジョンを掲げている。「デジタルワーカー」とは、同社がNTTコミュニケーションズと共同で提供しているプラットフォームサービス。同サービスは、PCで行う単純作業を自動化するRPA(ロボティックプロセスオートメーション)の機能を基に、画像から情報を抽出する認知機能や人工知能(AI)による文章理解、チャットボットなどの機能を有している。その結果、高度で複雑な業務を自動で行うことが可能になるという。

 日本では、生産年齢人口の減少のほか、「2025年の崖」と言われるように、既存のITシステムの老朽化や複雑化が懸念されている。加えて、コロナ禍でリモートワークや非接触が求められる中、素早いビジネスプロセスの立ち上げが求められている。こうした中、長谷氏は「人とシステムだけに頼るのではなく、デジタルワーカーをうまく活用する世の中を作りたい」と語った。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]