Nitro Softwareの調査結果によると、リモートワーカーの大多数(90%)は在宅勤務時にストレスを感じており、41%が非常に、または、極度にストレスを感じているという。Nitroは、主なストレスの原因をドキュメントへのアクセスや利用としている。
またNitroによると、4分の3の労働者は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックに関連する制限の解除後、在宅勤務の割合をより増やすつもりだという。これが企業にとって明らかに意味するのは、生産性ツールの利用をより簡単にすることがリモートで働く人たちを2021年以降も幸せにし続けるには不可欠ということになる。
Nitroの最高執行責任者(COO)Gina O'Reilly氏は、リモートワーカーはさまざまなストレスに直面していると述べる。同氏によると、経済的な心配、雇用維持への不安、健康、育児などが在宅勤務をストレスの多い体験にするという。「このような理由から、作業の完了を妨げる些細なこと(インターネット接続の速度が遅い、PDFの表示やドキュメントへの署名といった簡単な作業に必要なツールを利用できない)が不必要な不満やさらなるストレスを生じさせる」(O'Reilly氏)
Nitroによると、63%のリモートワーカーは1日に6件以上のドキュメントを扱っているという。
O'Reilly氏が述べたような問題は作業者にとってストレスの要因となり、55%がより良いドキュメント生産性ツール(Nitroはそのようなツールを開発している)によって時間の節約が可能になると回答しており、51%はそのようなソフトウェアによって作業が容易になるだろうとしている。
Nitroのデータは他の業界調査でも裏付けられており、生産性レベルの低下がリモートワークにより発生しているが、それは必ずしも従業員が業務に集中する時間が減少しているためではないという。ITサポートの欠如や低速なVPN、より強力なコンピューティングリソースを利用できないことが理由として挙がっている、とAternityの調査結果は述べ、リモートワークの生産性は14%低下しているという。
リモートワーカーの生産性に関するNintexの別の調査結果によると、必要なハードウェアやソフトウェアが利用できないことを指摘する回答がそれぞれ44%と37%あり、パンデミックをきっかけとしたリモートワーク化方針による生産性低下の要因となっているという。
Nitroの調査結果は、リモートワーカーが生産性を低下させており、それは、遅延やセキュリティ、その他の要件による中断なしに業務を完了するのに必要なツールがフィジカルとデジタルの両面で利用できないため、ということを明らかにした一連の調査結果と合致する新たな例となる。
COVID-19によって、ビジネス界は新しい働き方を受け入れざるを得なくなったが、リモートワーク化方針をパンデミック終了後も変えることはなさそうである。企業リーダーは、適切な戦略の導入を確実にし、リモートワーカーの幸せと生産性を確保すべきだとO'Reilly氏は述べる。
「(Nitroの)我々のチームは、柔軟性を持ち、リモートでの業務や各個人の状況に合わせた仕事環境の最適化を継続する一方で、対面での時間とコラボレーションの機会を要望や必要性に応じて提供する」(O'Reilly氏)
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。