ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZO(千葉市稲毛区、連結従業員数1280人)の経理部は、2020年5月から郵便物処理代行サービス「atena」を活用。契約書の処理時間を100分の1に削減するなどの効果があるという。4月1日、サービスを提供するN-Technologies(中央区)が発表した。
月末月初に毎月数百通ほど届く請求書のスキャン、PDF化、会計システムへの取り込みなどを手作業で実施。原本はファイリングして書庫に保管していたという。経理メンバー全員で取り組む、約3営業日ほどの作業だったと説明。
新型コロナウイルス感染症の流行拡大に伴いオフィスへの出勤を制限。請求書処理のために出社が必要な経理部門の業務改善が急務だったとしている。
拠点を都心部に構え、配送のタイムラグを最小限にできる点を評価。わかりやすく直感的に操作できるユーザーインターフェース(UI)やセキュリティへの対策、コストなども評価している。

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ZOZOの経理部のほかに情報システム子会社ZOZOテクノロジーズ(千葉市稲毛区)の経営管理部 労務総務チームも利用している。郵便物の仕分け、開封から書類の保管までの一連の作業を削減。各人1時間以下の作業に削減できたという。経理部門本来の業務に集中できるため、生産性が向上、残業時間が削減できたという。
オプションで提供する保管サービスを活用し、請求書や領収書の原本保管を委託。同社内の保管スペースや手間も削減できたと説明している。
atenaは、郵便物の回収や開封を代行し、「Amazon Web Service」を活用したクラウドサービスで確認、転送や廃棄、スキャンなどを処理できるサービス。
郵便物到着時やスキャン完了時のチャットへの通知、読み取りへの際の光学文字認識(OCR)活用など、外部サービスとも連携できるという。
月の郵便物数が100通まで、101~300通、301通以上の3Pプランを用意。300通までの場合はすぐに活用を開始できるとしている。

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