北國銀行(金沢市)は5月6日、日本マイクロソフトおよび日本ユニシスとMicrosoft Azure上に構築した勘定系システムの本番稼働を3日に開始したと発表した。パブリッククラウドサービスを利用した銀行勘定系システムの稼働は国内初となる。
今回の新勘定系システムは、Azureを基盤としてユニシスのオープン勘定系システム「BankVision」を採用し、2019年から構築作業が進められてきた。AzureとBankVisionによる構成は、金融機関に求められるセキュリティや堅牢性、信頼性を確保しつつ、固定的なIT費用の適正化を図り、守りを固めながらも競争力強化のための戦略投資を支えるものとしている。
また、ユニシスのオープンAPI公開基盤「Resonatex」と連携し、さまざまなサービスとの連携による金融サービスの高度化と多様化を実現させるほか、コンテナーやPaaSなどの新技術の活用、さらには勘定系システムのデータや地域データなど各種データをデータレイクに収集・蓄積し、その分析と洞察を通じて、新サービスの創出を図っていくという。
同行は、2020年10月に情報系システムについてもクラウド化を完了している。