MS&ADインシュアランス グループの三井住友海上火災保険は、全社データ基盤に「Teradata Vantage on AWS」を採用した。日本テラデータが6月17日に発表した。
Teradata Vantage on AWSは、データ分析基盤「Teradata Vantage」をパブリッククラウド「Amazon Web Services(AWS)」上で提供するもの。三井住友海上では、デジタル変革(DX)を推進する全社横断のデータ基盤として活用する。
Teradata Vantage on AWSに統合されたデータは、人工知能(AI)を活用した代理店向け営業支援システム「MS1 Brain」に実装された顧客ニーズの予測分析やデータビジネスの源泉であるとともに、保険商品の保険料率の検証やマーケティングなどに幅広く使われている。
三井住友海上の社員1万4000人、国内代理店3万6000店以上がTeradata Vantage on AWSに統合されたデータを活用。これからの商品・サービスの提供や顧客一人ひとりに対する最適な提案の実現に取り組んでいる。
三井住友海上 取締役社長の舩曵真一郎氏は、「金融機関は膨大な情報を保有している。しかし、その多くが紙の形で書庫に眠っていて、データ化されていなかった。あるいはデータ化されていても、各所に分散していた。そこが大きな問題だった。それを一元化して分析できる仕組みを作ることによって、お客さまにご提供できる価値ははるかに増大する。そのようなデータ基盤があるかないかが、将来に向けて大きな差になっていくと考えている」とコメントする。
MS&ADインシュアランス グループでは、グループ横断の取り組みとしてデジタライゼーションを推進しており、グループ横断でのデータ活用に向けた検討も開始しているという。