調査

大手企業の6割超が「現場部門によるデジタル化を実施」--ドリーム・アーツ調査

NO BUDGET

2021-07-07 06:00

 ドリーム・アーツは、大企業の業務デジタル化に関する実態調査の結果を発表した。

 これによると、従業員数1000人以上の大企業に所属する回答者のうち、60%超が現場部門(非IT部門)主体での業務デジタル化を実施中であると回答した。また、大企業では、デジタル化に関するさまざまな取り組みを行っていると考えられるが、「デジタル活用の課題はない」との回答は5%にとどまった。

現場部門主体のデジタル化に関する取り組み状況
現場部門主体のデジタル化に関する取り組み状況
業務デジタル化やデジタル活用にあたっての課題
業務デジタル化やデジタル活用にあたっての課題

 この調査は、5月に従業員数1000人以上の大企業に所属する個人を対象に、現場部門(非IT部門)が主体となったデジタル化の取り組みの実施状況を把握する目的で実施された。

 現場部門(非IT部門)が主体となった業務デジタル化の取り組みが実施されているかを尋ねた質問では、67%が「実施中で課題がある」と回答した。さらに、「未実施だが、計画がある」という回答は10%。一方で、「実施予定はない」との回答したのは13%と、少数だった。

 業務デジタル化やデジタル活用に当たっての課題(複数回答)では、「ツールの乱立」の49%が最も多く、「データの散在」が31%で続いた。

 ドリームアーツは、「ツールの乱立」という課題について、現場部門主体のデジタル化を取り組む企業が増える一方で、全社的なデジタル化プラットフォームの活用ではなく、部門ごとなどで個別最適化されたシステム導入など、適切なツール選定がなされていないことが想像されるとした。

 また同社は、大企業では、現場部門がデジタル化しやすい使いやすさだけでなく、全社業務や部門横断業務などの高度な業務要件に対応できる柔軟性も求められるため、「適切なツール」としての認識を得るためには高いハードルがあると指摘している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  5. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]