伊藤忠商事は、ウイングアーク1st、味香り戦略研究所、電通リテールマーケティングと業務提携し、食の商品企画/開発領域におけるDX(デジタル変革)支援サービス「FOODATA」の提供を開始した。
同サービスは、味、栄養、原材料などの食品に関する「モノデータ」と、ID-POS、意識、口コミなどの消費者の行動や好みに関する「ヒトデータ」を掛け合わせ、その分析結果をダッシュボードで可視化するデータ分析ツールとして提供される。
ウイングアーク1stはデータを活用したサービスを提供し、味香り戦略研究所は食の味覚、香り、食感などの解析をしている。電通リテールマーケティングは、消費者購買データの分析を手掛けている。
同サービスの開発では、メーカー、卸、小売業などの約50社、200人以上の企画、開発、マーケティング、MD担当者が協力し、現場の声が反映された機能を追究した。
商品企画/開発プロセスの主要な取組課題だった、「勘と経験」の裏付け、データ分析作業の短縮、データ取得コストの削減を実現し、効率的にアイデアを検証できる環境を提供することで、食品企業における商品企画や開発力の向上を支援する。
伊藤忠商事は同サービスを起点に、商品拡販、原料調達、システム開発などの幅広いソリューションを提供するとともに、同サービスを食以外の領域に展開することも検討している。