伊藤忠商事は、ウイングアーク1stが開発したペーパーレス化を促進する文書流通サービス「SVF TransPrint(STP)」を採用した。これにより、伊藤忠商事は文書データの流通サービスを本格展開する。ウイングアーク1stが発表した。
先行モデルとして、伊藤忠商事の社内システムにSTPを導入したことに加え、グループ会社である食品卸大手の日本アクセスもSTPを導入し、請求書などの発送業務をデジタル化する。STPを利用していない日本アクセスの取引先から受領する帳票などについてもデジタル化を支援し、食品卸業界全体の業務改善とデータ流通の促進に取り組んでいく。
STPの利用イメージ(出典:ウイングアーク1st)
STPは、企業間の紙の帳票のやりとりをオンラインで完結できる文書データ流通のクラウドサービス。帳票発送などによる現場作業を減らすだけでなく、STPを利用していない取引先もファイルをアップロードすることが可能で、導入企業と取引先の双方で帳票配送をデジタル化する。
伊藤忠商事では、コロナ禍における在宅勤務体制の中、請求書の電子化が緊急の課題となっていた。そこで電子請求書の検討を開始し、取引先の商業ルールやポリシーに応じ、企業間の紙の帳票のやりとりをオンラインで完結できるSTPの採用を決定したという。