リモートワーカーはマンネリに陥っている。ビジネステクノロジーを手がけるAlly.ioの新しいデータによると、この1年半の間にリモートに移行した労働者の3人に2人は、「以前よりも一生懸命働いている」が「成果は少なくなっている」と回答したという。
そうした行き詰まりの解決策として、目標管理プラットフォーム(つまり、企業やチーム、個人が目標を効果的に測定および追跡できるようにする追跡ソフトウェア)は、目標を見失わずに達成するのに必要なツール群をビジネスパーソンに提供する。Ally.ioによると、「正式な目標フレームワーク(例えば、重要な成果を記録するもの)を使用する企業の従業員の76%は、失敗につながる可能性があるとしても、職場でリスクを冒す権限を与えられていると感じている」という。目標を見失うのを防ぐために、目標設定プラットフォームを使用すべき5つの理由を以下で紹介する。
1. 企業の燃え尽き症候群に対処する
Ally.ioの創設者兼最高経営責任者(CEO)のVetri Vellore氏によると、「優先順位が明確でなく、従業員が複数の方向に引っ張られている」場合、無気力や停滞が急増するという。従業員は「あまりにも多くのタスクに忙殺されており、達成感や目的意識を持てないまま、毎日の勤務を終えている」とVellore氏は言い添えた。同氏によると、そのような状況に対処するには、目標管理システムを使用することにより、ビジネスパーソンが最優先事項に焦点を合わせて、毎週、仕事で成果を上げられるように支援するといいという。
2. 創造性を高める
ミスを犯したり、失敗したりすることに対する不安は、労働者や企業がリスクを冒すことをためらう要因になることもある。さらに、そのような反応がイノベーションを妨げてしまうことも往々にしてある。目標管理アプリ、特にOKRは、「チームがいつも以上の成果を上げられるように支援することを目的としている」とVellore氏は主張する。「目標は常に達成できるとは限らないが、実践することで、どうすれば改善できるのか、やり方を変えた方がいいことはないか、といったことを考えるメンタリティーが構築される」というのが、そのようなプラットフォームの本質的な設計理念である。さらに、「それは企業の文化を強化するだけでなく、チームや個人に力を与えて大胆にする効果もある」と同氏は主張する。
3. 進捗状況を追跡して、何が起きているのかを明確に認識する
人気の目標設定アプリ「Way of Life」の開発者であるLars Arendt氏によると、そのようなプラットフォームは「グラフやそのほかの種類の統計情報」を備えているべきだという。それこそが「アプリの得意分野」であり、目標設定を支援する、とArendt氏は述べた。なぜなら、「昨日よりも少しだけ良い成果を上げたいという気持ちを促す方法」で、さまざまなデータがプラットフォームに表示されるからだ。
4. ビジネスパーソンに改善を促す
Arendt氏によると、デバイスのリマインダー機能も目標を達成する鍵であるという。従業員が目標をノートなどに書き留めても、簡単に忘れてしまうことが多い。Arendt氏が言っているように、「リマインダーのシステムを設定できることは、習慣を形成する上で非常に重要である」。スマートフォンに表示され、その日に何に集中すべきかを知らせてくれるリマインダーは、極めて大きな価値を持つこともある。
5. 従業員とチームの両方がやるべきことに集中できるように支援する
Vellore氏は、「OKRを使用しているチームは、集中力を乱されることが少なく、エンゲージメントの度合いが高い」と述べている。同氏によると、これらのプラットフォームは、「目標を明確に整理して、重要な結果に結び付け、変更を頻繁に追跡して、組織のあらゆる階層に透明性(と説明責任)を持たせる機能を提供するため、企業の成功の可能性を高めることができる」という。最後に、目標管理システムがあれば、自分のタスクがチームや組織の主要な優先事項とどのように関連しているのかを確認できる、ということをVellore氏は強調した。
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この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。