セキュリティ関連の運用自動化テクノロジーを手がけるRapid7は米国時間7月19日、「ネットワークの外側に存在する能力」を獲得するために、ニューヨークに拠点を置く株式未公開企業IntSights Cyber Intelligenceを買収したと発表した。Rapid7はこの買収で現金と株式により約3億3500万ドル(約370億円)を支払う。
Rapid7はプレスリリースで、デジタル変革という現象を、ネットワークの「境界」が「指数関数的」に拡大するものだと表現している。
Rapid7は、「(同社の有する)コミュニティーを取り込んだ脅威インテリジェンスと顧客環境に対する深い理解を、IntSightsの外部脅威インテリジェンス能力と組み合わせていく」としている。
IntSightsは、イスラエルの軍事情報部隊のベテランたちによって2015年に設立された。同社はGlilot Capital InvestmentsやBlackstone Group、Blumberg Capitalなどから7100万ドル(約78億円)のベンチャーキャピタル資金を調達している。
IntSightsは、自社の脅威インテリジェンスプラットフォーム(TIP)によって、顧客のネットワーク境界に達する前に攻撃を検出できるとし、その特徴の1つとして「ダークウェブのやりとりに耳を傾けることで、次にどのような攻撃が仕掛けられるのかについての極めて詳細な情報が得られる」点を挙げている。
Rapid7は2000年に創業し、ボストンに拠点を置いている。
またRapid7は同じプレスリリースで、同社の2021会計年度第2四半期(6月30日締め)における売上高と純利益が従来予測を上回るとともに、通年の経常利益が前年比29%増の4億8900万ドル(約535億円)になる見込みだと発表した。8月に正式な決算を発表する予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。