人工知能(AI)開発などを行うROXは、和/洋菓子の製造・販売を行う青木松風庵グループの全店舗/商品に対して、需要予測AIを開発したと発表した。需要予測AIは、日本NCRサービスが青木松風庵グループ向けに提供しているPOSレジシステムおよび商品管理システムと連携する形で開発された。
青木松風庵グループでは、34店舗を経営する中、商品の仕入れ数量は各店舗の店長の判断に委ねられていた。そのため店長のスキルによっては、仕入れ数量が過剰になって売れ残り商品が廃棄になったり、過小になって売り切れによる機会損失を起こしたりしていた。そこで、需要予測の業務をAI化することにより属人性をなくし、廃棄削減などを目指すことにした。
以前から店舗向け需要予測AIを開発してきたROXが、青木松風庵グループの全店舗/商品の数年分の販売に関するビッグデータを分析し、同グループ向けの予測アルゴリズムを開発した。そのAI予測値を日本NCRサービスが提供するPOSレジシステムに表示することで、同グループは手軽に予測値を確認できるようになった。
ROX、青木松風庵グループ、日本NCRサービスはデータ分析を進め、AIの改良開発に取り組む。将来的には、同グループが運営する自社工場と需要予測AIを連携し、製造プロセスも全自動化することを目指す。