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大塚商会の新サービスにみる「中小製造業におけるDXの“肝”」とは - (page 2)

松岡功

2021-07-21 06:45

中小製造業にはびこる生産管理の属人的管理から脱却へ

 以上が発表の概要だが、今回このサービスを取り上げたのは、「中小製造業」「生産管理」「クラウド」という3つのキーワードによる掛け合わせのサービスという点で興味を抱いたからだ。

 とりわけ、大塚商会が今回このサービスを投入した狙いとして、単に既存のシステムをクラウドへ移行して業務効率化を図るというより、これまで生産管理システムの導入が進んでいなかった中小製造業に活用してもらうことで、生産管理業務において担当者ごとに属人的に管理していた状態から脱却しようという点が挙げられる。

 すなわち、このアクションは、これまでIT化が難しかった領域をクラウドによって解決しようという新規市場開拓へのチャレンジといえる。そして、この課題解決は、まさしく中小製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)における“肝”となるポイントだというのが筆者の見方である。

 ちなみに、生産革新ファミリーとは、中堅、中小製造業向けに業種業態に特化した生産管理パッケージシステム「生産革新」の総称で、同社では「SMILE V」のラインアップとして提供している。また、同社では製造業の生産管理ソリューションに精通した専門組織「製造SP」が、「実稼働主義」を理念に開発、プロモーション、コンサルタント、営業、サポートを一体化して、生産革新ファミリーを中心に顧客企業における実稼働をサポートしてきたという。

 さらに、「V Air」とはDX統合パッケージ(基幹業務ソリューション「SMILE Vシリーズ」とグループウェア「eValue Vシリーズ」の統合版)を同社のクラウド環境から提供する当社の独自サービスのことである。

 大塚商会では、「新サービスにより、これまで生産管理システムの導入が難しかった中小製造業に対して、システム活用と業務効率化を支援したい」としている。

 中小製造業は日本で数多く、この国の産業経済を支えている原動力である。それだけにこの分野のDXへの取り組みは、今後大きなインパクトがあるだろう。新サービスの普及の動きに注目していきたい。

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