いすみ鉄道は、「LINE WORKS」を導入して鉄道・写真ファンや観光客への案内サービスを強化した。またペーパーレス化の促進で印刷費用の約5割削減が期待できるとしている。
いすみ鉄道は、千葉県の大多喜町といすみ市を結ぶ第三セクター鉄道会社で、アイコン的存在として知られる国鉄型ディーゼルカーが運行することから、全国の鉄道ファンや写真愛好家を中心に人気を博し、観光事業にも注力している。
同社では、ITに不慣れな従業員でもスムーズに扱えるコミュニケーションツールの検討が行われた結果、多くの従業員がプライベートで使い慣れている「LINE」に近い操作性を有するLINE WORKSの導入に至った。
「LINE WORKS」の活用画面
観光案内サービスの強化では、リアルタイムに情報を共有できるため、いすみ鉄道の名物である菜の花や桜の開花情報を全従業員が把握し、乗客からの質問に誰でも対応できる環境を整えることができた。
ペーパーレス化は、これまで回覧板で共有していた事業運営に関わる情報のやりとりをチャット(トーク)に置き換えることで実現した。将来的に印刷費用の約45%削減を実現する見込みだという。
またSNS管理チーム用のトークグループを作成することで、SNSで使用する写真選別に関する意見交換が活発に行われるようになった。目標の共有・投稿へのモチベーション維持につながり、SNSのフォロワーがLINE WORKSの導入前と比べて約60%増加した。