標的型メール訓練に「ベアメール」--587番ポート活用、遅延せずに配信

藤代格 (編集部)

2021-08-10 06:45

 業務プロセスのコンサルティングやシステム開発、保守運用などを手がけるパーソルプロセス&テクノロジー(江東区、従業員数4688人)は、メールリレーサービス「ベアメール」を採用。大量メール配信時の遅延を解消したという。8月6日、サービスを提供するリンク(港区)が発表した。

 本物に近い擬似攻撃メールを顧客へ送信する「標的型メール攻撃訓練サービス」を1台のメールサーバーで運用。送信時に一時的にメールを保管する“キュー”が溜まりやすく、度々遅延が発生していたという。

 予定していた配信スケジュールに影響があり、都度顧客とスケジュールを再調整する必要があったとしている。

 「Microsoft Azure」へのメールサーバーの移行に伴い、SaaS型のメール配信サービスを検討。

 国内にサーバーがある、送信時にユーザーIDとパスワードを要求する「SMTP-AUTH」という認証が必要な“587番(サブミッション)ポート”が活用できるなどを必須条件に、6社のメール配信サービスを比較したという。

 問い合わせ時のレスポンスやコストなども考慮してベアメールを導入。メールキューの滞留は完全になくなり、送信遅延を解消できたと説明。

 複数サーバーで運用するサービスのため信頼でき、運用管理やセキュリティ面でのストレスを軽減できたとしている。

 管理画面からの送信状況の確認、ログのCSVでのダウンロードも可能。報告書の作成工数も削減できたという。

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