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クラウドファースト時代に考える--データベースとアプリケーションの性能問題

Thomas LaRock (SolarWinds ヘッドギーク)

2021-08-31 06:30

 従来、データベースやアプリケーションのアーキテクチャーは、特定のデータセンター内にある単一のサーバーに焦点を当てていました。そのため未だに多くの監視ツールは、単一のデータセンターやノードを想定して構築されています。

 また昨今、クラウドネイティブのアプリケーションの活用がますます進む一方で、監視ツールはそれに追いつけていません。データベースやサーバーからメトリクスを照会しても、ツールは何を探しているのか、ノードやデータセンターがいくつ存在するのかさえ、正確に把握できません。代わりに、ログ情報から全てをつなぎ合わせるという面倒な作業が必要になります。

 幸いなことに、データベース性能監視(Database Performance Monitor:DPM)やアプリケーション性能監視(Application Performance Monitor:APM)の新しいツールやインサイトは、与えられたログ情報を目の前の問題と関連付けるのに役立ちます。

 ここでは、データベース性能とアプリケーション性能のメトリクスの関連性を探り、一方からのインサイトが他方の結果やメトリクスにどのように役立つかを説明します。

オンサイトとクラウドの両方に対応する必要

 諸外国と同様に、デジタルトランスフォーメーション(DX)により、日本企業のIT環境は急速に変化しています。2018年、経済産業省は「DXレポート:『2025年の崖』の克服」を発表し、多くの企業がレガシーシステムからクラウドプラットフォームへ移行する契機となりました。

 データベースも「クラウドファースト」の機運が高まっており、大手ITコンサルティングは、2022年までに世界のデータベース管理システム(DBMS)の75%がクラウドサービスで稼働すると予測しています。また、アジャイル開発はDXを成功させる重要な要素の一つと言われており、今後も、多くの企業がビジネスアプリケーションの最新化に向けた取り組みを続けていくと予想されています。

 大手ITコンサルティングの調査によると、日本企業の約7割がビジネスアプリケーションを刷新する必要性を感じている一方で、8割以上の企業が人材やスキル不足に直面していると回答しました。では、こうした新しい環境でAPMとDPMをどのように結び付ければ良いでしょうか。

 データベース性能の監視は、優れたインサイトを与えてくれますが、多くの場合は、特定のデータベースとサーバー内でのことに限定されています。

 したがって、データベースの外部のメトリクスとパフォーマンスを追跡する必要があります。クラウドネイティブのアプリケーションでは、情報がグローバルに配信されるので、特定のクエリから始めるのではなく、ワークロード全体を確認しながらデータベースの調整に取り組む必要があります。

 つまり、オンサイトのデータベースとクラウドネイティブのアプリケーションの両方に対応する必要があります。

 ITプロフェッショナルは、特定のノードやデータセンター環境で作業する前提が崩れた現在において、視点を変える必要があります。データベース以外の性能監視は、特定のクエリではなくワークロード全体を最初に確認するため、次世代の業務になります。

 DPMとAPMは、一般化されたメトリクスとユーザーエクスペリエンスを見て、データベースとユーザーのどちら側に問題があるかを判断する上で役に立ちます。

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