Microsoftは米国時間8月27日、「Windows 11」の最小システム要件などに関する最新情報を明らかにした。そして、Windows 11を実行可能なPCなどに関する同社のガイダンスは、概して6月に発表した通りのようだ。サポート対象のハードウェアとしていくつかの新しいCPUなどが追加されたが、Intelの第7世代「Core」とAMDの第1世代「Zen」のCPUを搭載するPCの多くはサポート対象外となっている。追加されたのは、Intel Core Xシリーズ、Xeon Wシリーズ、Intel Core 7820HQ(「Surface Studio 2」など、DCHドライバーを搭載する一部のデバイスのみ)だ。
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ただし、Windows 11をMicrosoftのサポート対象リストにない「古い」マシンでどうしても実行したい場合、そのための手段が存在する可能性がある。PCを手動でWindows 11にアップグレードしたいと考える技術に精通した熱心なユーザーは、「Windows Insider」プログラムでWindows 11を試用し続けるか、メディア作成ツール(Media Creation Tool)を利用して手作業でWindows 11インストールメディアを作成し、Windows 11の「正式版」をPCで実行することができるとみられる。
MicrosoftはWindows 11のハードウェア要件の最新情報を明らかにした27日のブログ記事で、このことについて正式に発表しているわけではない。Windows Weeklyで筆者とともにホストを務めるPaul Thurrott氏によると、これは、「Windows 7」以降のプロダクトキーを利用して「Windows 10」のインストールとアクティベーションが可能だとみられていることと同様の譲歩策のようだという。
もちろんMicrosoftは、Windows 11をサポート対象外のハードウェアにインストールすることを推奨していない。同社(とそのOEMパートナー)は、ユーザーが古いPCにWindows 11をインストールして使い続けるのではなく、Windows 11対応の新しいPCを購入することを望んでいる。しかし、Windows Centralによると、TPM 1.2が有効で、64GB以上のストレージ、4GBのRAM、デュアルコアのCPUがあれば、Windows 11のインストールを進められるという。ただし、アップグレードした端末がサポートされていない状態になるとの通知を受けるかもしれない。
筆者は、「サポートされていない状態」とは具体的にどのようなことかをMicrosoftに聞いた。
「サポートされていない状態」とは、この場合、そのPCが「Windows Update」からアップデートを受ける対象にならないことを意味する。これには、セキュリティやドライバーのアップデートが含まれている(あるいは含まれていない)かもしれない。結果的に、そのPCは互換性の問題が発生する、使用できない状態になる、Microsoftのサポートが解決を支援できない問題に遭遇する、保証の対象外となるといったことに直面する可能性がある。
Microsoftは、自分のデバイスでWindows 11を実行できるかどうかをユーザーが確認できるようにするための「PC Health Check」(PC正常性チェック)アプリをアップデートし、一般向けにリリースする予定だ。27日より、まずWindows Insider向けに最新のプレビュー版をリリースし、数週間中にすべてのユーザーを対象に再リリースする。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。