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保険金請求にかかる期間が数日から数分に--アリババクラウド、新サービスパッケージ

大場みのり (編集部)

2021-10-13 11:32

 アリババグループのアリババクラウド・ジャパンサービス(アリババクラウド)は10月12日、日本市場における取り組みや人工知能(AI)ソリューションに特化したサービスパッケージについて説明会を開催した。

 アリババクラウドは日本企業にクラウドサービスを提供するほか、企業の海外進出や起業の支援、ビジネスマッチングなど多様なサポートを行っている。CTスキャン画像をAIで解析し、新型コロナウィルスへの感染兆候を1分以内に分析する「AICTスキャンソリューション」なども提供している。

 カントリー マネージャーのUnique Song氏は「アリババグループは巨大な組織で、数多くのビジネスを展開している。日本の顧客やパートナーはアリババグループとの連携も求めており、われわれはアリババグループの窓口になることができる。日本の顧客やパートナーにアリババグループとのビジネスの機会を提供したい」と語った。

 説明会でアリババクラウドは、AIソリューションに特化したサービスパッケージを発表した。同パッケージには、アリババグループの研究開発機関「アリババ DAMOアカデミー」の技術を活用した「ビジュアルAIソリューション」などがある。同ソリューションは、EC(電子商取引)や自動車業界のニーズに応えることを目的としている。

 ビジュアルAIソリューションには、3つのサービスがある。1つ目の「EC商品識別AI」は、EC事業者がオンラインの商品在庫をより適切に管理できるよう支援するソリューション。ユーザーが写真がアップロードすると、商品を自動的に識別し、服のカテゴリーから柄、色、襟の種類に至るまでの情報を抽出してラベルタグを付ける。これにより、数百万点に及ぶ商品の分類とインデックス作成のプロセスが高速化され、ラベルタグに基づくリアルタイムの傾向分析が可能となる。

 2つ目の「車両外観損傷識別AI」は、車両破損が起きた際に、保険金請求にかかる期間を数日から数分に短縮するソリューション。車両の外観上の破損箇所を自動で特定し、破損の位置や度合いなどの評価結果を提供する(図1)。保険調査員は過去のデータをすぐに参照でき、修理費の見積りプロセスが効率化する。特定可能な損傷部位はヘッドライトやウイングなど15箇所で、右側か左側かも識別できる。損傷タイプに関しては、スクラッチやへこみなど30以上に上る。

図1:車両外観損傷識別AIの利用イメージ(出典:アリババクラウド)
図1:車両外観損傷識別AIの利用イメージ(出典:アリババクラウド)

 3つ目の「車両プライバシー保護AI」は、中古車売買サイトにおける車両所有者のプライバシーを保護するソリューション。高精度のセグメンテーション技術を活用することで、車両の所有者が投稿した写真のナンバープレートや背景に自動でモザイクをかけて、車両のみの詳細情報を提供する。日本市場に特化して開発された同サービスは、「日本国土交通省道路運送車両法規定」のナンバープレートに加え、外務省や自衛隊のナンバープレートにも対応している。

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