KDDIと一般社団法人渋谷未来デザインは、実在都市の渋谷と連携した都市連動型メタバースをイベント会場として1日貸し切り利用可能な「バーチャル渋谷・1DAYイベントパッケージ」の提供を開始した。料金は個別見積もり。
同サービスでは、インターネット上に構成される仮想空間でのイベント開催時に必要な演出・配信・出演者のオリジナルアバター作成をパッケージ化し、音楽ライブやスポーツ観戦などのイベント主催者向けに提供する。
メタバースは、従来のライブ配信より臨場感のあるコミュニケーションが可能な仮想空間で、顧客とのコミュニケーションツールとしてライブ配信などを活用する企業から注目されている。
「バーチャル渋谷」は2020年5月に渋谷区公認の配信プラットフォームとして開設され、これまで「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス」やサッカー日本代表戦のパブリックビューイング、総勢100組のアーティストによる音楽ライブなどのイベントを開催してきた。
想定される同サービスの事例は、音楽ライブやスポーツイベントの中継、企業の商品やサービスのPRイベント、アーティストのファンミーティングなど。基本パッケージは会場、演出、スクリーン、音響、出演者アバター(1人)、映像配信、イベントの外部同時配信(YouTube、Twitterなど)。会場は用途に合わせた3ステージが用意されている。
ミュージックステージでは空間や野外広告などのスペースにライブを盛り上げる演出効果を表示でき、ライブの様子を投影する複数のディスプレイが設置されている。スポーツステージは、パブリックビューイングなどに適しており、アバターを使って楽しめるアスレチックなどのミニゲームが設置されている。ノーマルステージは渋谷の街をリアルに再現したスタンダードなステージで、スクランブル交差点エリアのほか、ショッピングモール「MODI」前エリアへも往来が可能。