Qualcommは「Snapdragon」プラットフォームの名称を、従来の3桁の数字から、1桁の数字+世代番号を添える形式に変更することを発表した。より簡素で現代的なものになる。
Qualcommの最高経営責任者(CEO)を務めるCristiano Amon氏は米国時間11月30日、年次イベント「Qualcomm Snapdragon Tech Summit」の参加者らに対し、「Snapdragonの設計について考えるときには、その中心にいるユーザーに思いを巡らせる(中略)期待に応えるだけでなく、それを超えることが必要だ」と述べた。
そのモットーは、Snapdragonシリーズのプロセッサーの機能だけでなく、そのブランド名にも適用されるようだ。「Snapdragon 888」「Snapdragon 870」「Snapdragon 480」など、これまでの製品は3桁の数字によって異なるチップセットが表されていたが、製品を比較する際に紛らわしく複雑である可能性があり、今後の製品シリーズでは、そうした問題を解消することを目指す。
Qualcommは、命名規則を簡素化し、1桁の数字+世代番号の形式に移行する計画で、その第1弾が「Snapdragon 8シリーズ(Gen 1)」だ。この新しい命名規則は、他のプロセッサーシリーズにも導入される。
同社のシニアバイスプレジデントで最高マーケティング責任者を務めるDon McGuire氏は22日、Snapdragonブランドはこの10年間、素晴らしい実績を上げてきたが、今後の成長に向けてこれを「現代化、合理化、簡素化」していくと述べていた。
ノートPCやスマートフォンからIoT機器にいたるまで、今や20億人を超えるユーザーが世界中でSnapdragonを搭載する端末を使用している。ユーザー基盤の拡大を受けて同社は既に、Snapdragonブランドを独立させている。これに伴ってロゴの「火の玉」のアイコンを刷新し、カラーで性能レンジを区別する試みも始めている。
また、モバイル接続が3G、4G、そして5Gへと移行し、5Gが「当たり前」になることから、製品名末尾の5Gという表記を完全に廃止する。これによってブランド名はさらに簡素化される。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。