協和キリンは、人事システムをAmazon Web Services(AWS)のクラウド環境へ移行した。システムの移行とソフトウェアの最適化などを担当したエクサが12月7日に発表した。

人事システムのAWS移行と刷新の概要
協和キリンは、2013年に「クラウドファースト宣言」を掲げ、約8年が経過した現在、人事システムを含め、オンプレミスで稼動する基幹系システムがほぼゼロとなっている。エクサからの提案であるAWSについて、同社は実績と将来性、またコスト面での優位性を評価した。また将来実現したい事業継続計画(BCP)も適用できるクラウドサービスとしても評価している。
AWSへの移行作業は、システムをそのままクラウドへ上げるリフト方式ではなく、人事システムの継続性を考慮し、サポートが終了していたビジネスインテリジェンス(BI)環境は新製品へ刷新することとした。また従来利用してきた同システムのコアとなる「Oracle E-Business Suite」(EBS)は最新バージョンへの更新についても実施する必要があったため、長年にわたり安定的・セキュアにシステムを運用・維持してきたエクサに移行作業全般のサポートを依頼した。
協和キリンでは、クラウドへの移行後、コロナ禍で大きく変化したニューノーマルな働き方にも柔軟に対応するため、人事システムにも在宅勤務者がシステムに安全かつ快適にリモートアクセスできる機能追加を実施している。