Sansanは「企業の契約業務に関する実態調査」の結果を発表した。
これによると、調査対象者の約8割が現在も「紙の契約書」を取り扱っており、「ハンコ出社」したことがある人は約7割に上るという。また押印に関連する作業に、1人あたり月間で約10時間もかかっていることが判明した。
この調査は、2022年3月、全国の契約書に関連する業務に携わるビジネスパーソン1078人を対象に、オンライン上でのアンケートで実施された。
その他の結果では、6割以上が「取引先から紙の契約書を指定されたことがある」と回答しており、押印をアシスタントや部下に代行してもらったことがある人は約6割に上ることが分かった。また押印代行サービスについては、半数近くが「検討したことがない」と回答している。
さらに契約業務において、「現在も物理的な印鑑での押印作業がある」と答えた人は全体の90.4%に上り、その中の32.4%は「今後も押印作業をなくすことはできない」と考えていることが分かった。
また物理的な印鑑での押印作業をなくすことができない理由として最も多かった回答は「取引先から紙での契約書締結を求められるから(56.6%)」だった。
一方、現在も「物理的な印鑑での押印作業」がある人のうち67.9%の人が「押印作業に、経営者・役員、役職者の業務時間が取られてしまっている」と回答している。