オンワード樫山は、申請/承認業務の効率化を目的に、SBテクノロジーのクラウド型ワークフローサービス「Flow」を導入した。現在、一部のグループ会社を含めた約4000アカウントで利用されている。SBテクノロジーが発表した。
オンワード樫山では、紙の申請書類をいくつもの部署に回して承認者が押印する「ハンコリレー」がなくなり、オフィスに出社しなくてもスマートフォンから承認処理ができるようになった。短縮効果として、従来は日数を要していた申請処理が最短10分で完了できるようになり、申請/決裁処理の業務負荷も8〜9割軽減されたという。
同サービスはワークフロー作成が容易な「SharePoint」ベースのサービスで、必要なワークフロー機能を網羅しており、「モダンUI」にも対応している。
同社では2017年からオンプレミス環境に構築/運用していた、メール/グループウェアシステムを「Office 365」へ移行し、2018年12月にはSharePointによる全社ポータルサイトの作成や、「Microsoft Teams」を活用したモバイル対応のコミュニケーション/コラボレーション環境の構築などのクラウド化を行った。
しかし申請処理の多くを紙の書類で行っていたため、申請の承認状況が見えない、拠点をまたぐ決裁に時間がかかるといった課題を抱えており、決裁のスピード化とワークフローの電子化が急務となっていた。
Flowを選択したポイントは、使い慣れていたSharePointベースで作られており、スマートフォンからの申請/承認に対応していることや、モダンUIに対応したウェブパーツも備えていることが挙げられている。またクラウドサービスとして提供されているため、インフラ構築/運用をする必要もないことも決め手になったという。