インテル、ノートPCの性能を強化する第12世代「Core HX」シリーズを発表

Lori Grunin  (CNET News) 翻訳校正: 桑井章裕 高森郁哉 (ガリレオ)

2022-05-11 11:21

 Intelは米国時間5月10日、第12世代「Core i9」「i7」「i5」の各CPUで構成される新たな「HX」シリーズを発表した。同社とノートPCメーカー各社はこれらを「デスクトップ級」のプロセッサーと表現している。これらは実際、同社がこれまでに開発したモバイル向けCPUの中で最も強力だ。最新のデスクトップ向けCPUと多くの共通点がある。

「HX」シリーズ
提供:Intel

 主な想定購買層はクリエイターだが、「i9-12900HX」と「i7-12800HX」は「無制限のコアオーバークロック」に対応するとのことで、同日に発表された「Lenovo Legion 7」の新モデルのようなゲーミングノートPCにも搭載されることが見込まれる。

 HXシリーズではベースパワーが55W、最大ターボパワーは157Wとなる。下位の「H」シリーズでは、ベースパワーが45W、最大ターボパワーは115Wだ。Intelによると、HKシリーズよりもマルチスレッドの速度が大幅に向上し、レンダリングの性能が81%向上するという。

 より高い電力を扱えることで、搭載するコアの数も増やすことができ、i9とi7の場合は最大8基のパフォーマンスコアと8基の高効率コアをサポートする。これにより、IntelベースのノートPCにはまだ搭載されていない技術を追加することも可能になる。具体的には、CPUバスでのPCIe 5(およびRAID)サポートによるSSDの性能向上や、128GBのDDR5メモリー(現行のHシリーズの64GBから倍増)のサポートなどだ。

 シリーズを構成するCPUは「i9-12950HX」「i9-12900HX」、「i7-12850HX」「i7-12800HX」「i7-12650HX」、「i5-12600HX」「i5-12450HX」の7モデルで、各ラインの上位モデル1基はプロ向けワークステーションでの利用を想定し、Intelの「vPro」プラットフォームに対応している。

「Core HX」シリーズ
提供:Intel

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]