グーグル、「AI Test Kitchen」を一般公開--対話型AIなど最新の成果を体験可能に

Liam Tung (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2022-08-29 11:02

 Googleは米国時間8月25日、モバイルアプリ「AI Test Kitchen」を公開し、同社の言語モデル「Language Model for Dialogue Applications(LaMDA)」など、人工知能(AI)分野の最新の成果を誰でも一定の制限付きで体験できるようにした。

AI Test Kitchen
提供:Google

 Googleは5月、「LaMDA 2」とともにAI Test Kitchenを発表しており、今回、同社が人間とコンピューターの対話の未来と捉えているものの一部を、一般ユーザーがテストできるようにした。

 Googleの最高経営責任者(CEO)であるSunday Pichai氏は当時、AI Test Kitchenについて、「LaMDAを使えればどのようなことが可能になるのか、皆さんに感じてもらうことを目的としている」と述べた。

 AI Test Kitchenは、テクノロジーを安全な環境で開発するGoogleの計画の一環だ。AI Test Kitchenの順番待ちリストには、誰でも登録できる。まず米国の一部のユーザーに提供される予定だ。「Android」アプリは即日公開されており、「iOS」アプリも「数週間以内」に公開予定だ。

 登録の際、ユーザーは「これらのデモとの対話に、自分自身や他者に関する個人情報を含めない」といったいくつかの条件に同意する必要がある。

 GoogleはAI Test Kitchenを一連のデモとしてリリースしている。1つ目の「Imagine it」では、ユーザーが地名を入力すると、AIがその場所について描写し、「想像の世界を探検する」のを手助けしてくれる。

 2つ目の「List it」デモでは、ユーザーが「目標やトピックを共有」すると、LaMDAはそれを複数の有益なサブタスクに分割しようと試みる。

 3つ目のデモは「Talk about it (Dogs edition)」だ。これは、犬の問題に限定されているとはいえ、最も自由度の高いテストとみられる。Googleは、「話題は犬に限定されるものの、ユーザーは自由な会話を楽しむことができる。このテストは、ユーザーが別の話題に移ろうとしても、元の話題にとどまるLaMDAの能力を探るものだ」としている。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]