医療事務や介護、保育サービスを提供するソラストは、クアルトリクスの従業員エクスペリエンス管理ソリューション「Qualtrics EmployeeXM」を導入した。クアルトリクスが発表した。
同ソリューションによりソラストは、入社から退職に至るまでの従業員体験(EX)に対するフィードバックを包括的かつ効率的に収集・可視化・分析し、従業員エンゲージメントの向上と離職率の低減を目指している。
同社は今後、従業員エンゲージメント調査や360度評価、ストレスチェックなどを行いながら、拠点ごとの改善点を探っていく。また、人事システムとデータを連携しながら、入社から一定期間が経過した後や研修トレーニング後、昇進/異動後、退職時など、特定の体験をした対象者にフィードバックを求めるようにする。
EmployeeXMは人材育成ツール、採用管理システム、タスク管理ツールなどの主要な人事テクノロジーと連携し、フィードバックから行動までの一連の流れを作り出す。エクスペリエンスと従業員データを常時取り込んで分析し、高度な統計ツールと自然言語ツールを使用して、重点的に取り組むべき重要な領域を明らかにするという。
同ソリューションによりソラストは、各拠点や役職などに基づいた適切な権限管理によって、拠点別に分析された調査結果を展開し、各拠点ごとの改善活動を促進することを目指している。また、クアルトリクスの調査フレームワークを利用することで調査プラットフォームを統一し、取得するデータの比較や改善度の追跡を行う予定だ。
さらに、日本/グローバル平均などの社外ベンチマークとの相対比較や、複数の調査を組み合わせた多角的なインサイトを得ることで、優先的に改善すべき領域を特定するなど、より効果的な改善を実施できることにも期待を寄せている。
同社はこれまでも、従業員への意識調査やストレスチェックを通じ、組織における従業員エンゲージメントの向上を目指してきた。しかし、拠点別の改善アクションに結びつけられなかったほか、会社として優先して取り組む必要がある拠点や従業員グループなどの「ホットスポット」が特定できないという課題を抱えていた。