アルゴ式は12月8日、エンジニアの技術力を可視化する「アルゴ式 技術力ヘルスチェック」(技術力チェック)の開発を始めたと発表した。これにより、エンジニア派遣/システムエンジニアリングサービス(SES)企業と受け入れ企業間の技術力ミスマッチによるトラブルを防止するという。
技術力チェックは、最低限のコーディング技術や勤務姿勢など、価値を生み出す上で必要不可欠な「必須能力」と、アプリケーションエンジニアやデータエンジニアなど、各専門分野で特に必要とされる「専門能力」の2つの観点を測定する。エンジニアの技術力をテストによって測定することで、派遣企業と採用担当者のすり合わせが可能な定量的な指標を提供できるとしている。
技術力チェックの主な内容
アルゴ式が、エンジニアを採用する企業30社の採用担当者を対象に、採用の課題感に関するアンケートを行ったところ、エンジニア派遣/SES企業が提供するサービスを利用した経験のある採用担当者の大半が「受け入れるエンジニアの技術力が実際に働いてもらうまでほとんど分からない」という課題を抱えていたという。
アルゴ式が採用担当者に行った調査結果
採用担当者は、労働者保護の観点からエンジニアに対して受け入れ前に自発的な技術力のチェックができない。そのため、エンジニアの能力と採用担当者の期待値にズレが生じ、ミスマッチによるトラブルや案件継続率の低下を招いているのだという。
今回、アルゴ式が開発する技術力チェックを活用し、エンジニアの技術力を可視化することで、派遣企業と採用担当者間でエンジニアの能力に関する認識を一致させる。これにより、「ミスマッチによるトラブルの減少」や「信頼感醸成による成約率アップ」「信用の可視化による案件継続率の向上」につながると、同社は説明。また、技術力チェックは技術力の可視化を定期的に行うため、指標が陳腐化することなく、常に最新のIT技術力を可視化できるという。
エンジニアの技術力を可視化することで、トラブルの少ない契約につながる
テスト内容は、同社が提供するエンジニア教育プラットフォーム「アルゴ式 for business」に携わる教材作成のエキスパートが開発する。また、開発したテストは、さまざまなエンジニアが受検し、妥当性を検証するとしている。