2023年に向けたIT企業のトップメッセージや年頭所感を紹介する。
日本IBM 代表取締役社長 山口明夫氏
近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)は、デジタル化やクラウド化だけでなく、テクノロジーを活用してビジネスモデルや働き方を変え、新規ビジネスへの参入、生産性の飛躍的な向上など、経営変革そのものだという認識が浸透し、日本企業でも本質的なDXが進展してきました。
また、テクノロジーの活用は、積年の課題である環境問題や労働人口の減少などに加え、新型コロナウイルス感染症や世界的なサプライチェーンの混乱による資源・エネルギー調達への不安といった新たな社会課題の解決策としても、重要な役割を果たすと期待されています。
こうした環境の中、当社では、自社の存在意義や強み、向かうべき方向などを見つめ直してきた結果、今後、あらゆる枠を超え、さまざまな業界のお客さまやパートナーさま、行政、教育・研究機関、地域の皆さまと協力し、重点的に価値共創に注力する領域を以下のように定めました。
価値共創領域
- 社会インフラであるITシステムの安定稼働
- ハイブリッドクラウドや人工知能(AI)などのテクノロジーを活用したDX
- 二酸化炭素(CO2)やプラスチック削減などのサステナビリティーソリューション
- 半導体、量子、AIなどの先端テクノロジーの研究開発と社会実装
- IT/AI人材の育成と活躍の場
当社は2024年、この5つの領域で、より多くの皆さまとともにテクノロジーを活用した新たな価値共創を通じて社会課題の解決やより良い世界の創造に貢献してまいります。