「GPT-4」とはどんなものなのか
GPT-4は、OpenAIの言語モデルシステムの最新バージョンだ。2022年11月に公開され、大きな人気を博している同社の「ChatGPT」チャットボットでは、以前のバージョンの「GPT 3.5」が使用されている。
GPTは、「Generative Pre-trained Transformer」の頭字語である。深層学習を使用して、人間のような会話テキストを生成する言語モデルの一種だ。
GPT-4では何が可能なのか
GPT-4は大規模なマルチモーダルモデル(マルチモーダルであるという点が重要)なので、テキストと画像の両方の入力を受け入れて、人間のようなテキストを出力することができる。
例えば、課題が記述されたシートをアップロードすると、GPT-4はその内容をスキャンして、質問への回答を出力することができる。アップロードされたグラフを読み取り、提示されたデータに基づいて計算を行うことも可能だ。
GPT-4では、知的能力もさらに向上している。下のグラフを見ると分かるように、一連のシミュレートされたベンチマーク試験で、GPT-3.5を上回る成績を記録した。
提供:Screenshot by Sabrina Ortiz/ZDNET
GPT-4はいつ発表されたのか
GPT-4は米国時間2023年3月14日、OpenAIによって発表された。同社は約4カ月前の2022年11月末にChatGPTを一般公開している。
GPT-4はどこで利用できるのか
OpenAIは現時点では、GPT-4の画像入力機能をどのプラットフォームでも提供していない。単一のパートナーと連携して、準備を進めている段階だからだ。しかし、GPT-4のテキスト入力機能にアクセスする方法は、いくつかある。
OpenAIを通してテキスト入力機能にアクセスする唯一の方法は、有料の「ChatGPT Plus」を利用することだ。ChatGPT Plusのユーザーは月額20ドルでこの言語モデルにアクセスできる。ただし、この有料版でも、ユーザー数に上限があるため、いつでもアクセスできるわけではない。料金を支払う前に、よく検討してほしい。
提供:Future Publishing/Getty Images