「GPT-4」とは--能力が向上したOpenAIの言語モデルシステム最新版

Sabrina Ortiz (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2023-03-20 07:45

「GPT-4」とはどんなものなのか

 GPT-4は、OpenAIの言語モデルシステムの最新バージョンだ。2022年11月に公開され、大きな人気を博している同社の「ChatGPT」チャットボットでは、以前のバージョンの「GPT 3.5」が使用されている。

 GPTは、「Generative Pre-trained Transformer」の頭字語である。深層学習を使用して、人間のような会話テキストを生成する言語モデルの一種だ。

GPT-4では何が可能なのか

 GPT-4は大規模なマルチモーダルモデル(マルチモーダルであるという点が重要)なので、テキストと画像の両方の入力を受け入れて、人間のようなテキストを出力することができる。

 例えば、課題が記述されたシートをアップロードすると、GPT-4はその内容をスキャンして、質問への回答を出力することができる。アップロードされたグラフを読み取り、提示されたデータに基づいて計算を行うことも可能だ。

 GPT-4では、知的能力もさらに向上している。下のグラフを見ると分かるように、一連のシミュレートされたベンチマーク試験で、GPT-3.5を上回る成績を記録した。

提供:Screenshot by Sabrina Ortiz/ZDNET
提供:Screenshot by Sabrina Ortiz/ZDNET

GPT-4はいつ発表されたのか

 GPT-4は米国時間2023年3月14日、OpenAIによって発表された。同社は約4カ月前の2022年11月末にChatGPTを一般公開している。

GPT-4はどこで利用できるのか

 OpenAIは現時点では、GPT-4の画像入力機能をどのプラットフォームでも提供していない。単一のパートナーと連携して、準備を進めている段階だからだ。しかし、GPT-4のテキスト入力機能にアクセスする方法は、いくつかある。

 OpenAIを通してテキスト入力機能にアクセスする唯一の方法は、有料の「ChatGPT Plus」を利用することだ。ChatGPT Plusのユーザーは月額20ドルでこの言語モデルにアクセスできる。ただし、この有料版でも、ユーザー数に上限があるため、いつでもアクセスできるわけではない。料金を支払う前に、よく検討してほしい。

提供:Future Publishing/Getty Images
提供:Future Publishing/Getty Images

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]