アパレル企業のバロックジャパンリミテッド(バロック)は、ビジネスチャットツール「LINE WORKS」を100店舗以上の直営店に導入した。同ツールを提供するワークスモバイルジャパンが3月22日に発表した。
「MOUSSY(マウジー)」や「SLY(スライ)」などの20ブランドを展開するバロックでは、各店舗において商品の問い合わせや取り置きなどへの対応を電話で受け付けていたが、オペレーションの効率化を図るため、顧客との新たなコミュニケーション手段を検討していた。
導入に当たり同社は「LINE」ユーザーとやりとりできる機能「外部トーク連携」を活用し、顧客のLINEアカウントとつながることで、商品の問い合わせ/回答、取り置き商品に関する連絡などをチャットで行えるようになった(図1)。
図1:顧客とのやりとりイメージ
「rienda(リエンダ)」や「RODEO CROWNS WIDE BOWL(ロデオクラウンズ ワイドボウル)」など、顧客への情報発信頻度が高いブランドでは外部トーク連携との相性が良く、商品問い合わせに対する入荷連絡を素早く行うことで、顧客満足度の向上につながっているという。
百貨店や店舗でキャンペーンなどを開催する際は、トーク画面下部に表示される「リッチメニュー」を通してECサイトなどに誘導でき、売り上げの向上も期待されている。リッチメニューは、LINE WORKSが連携しているテクノロジーズのサービス「Circle」で提供されている機能。
バロックは今後、店舗への導入、LINEで「友だち登録」されている顧客のCRMへの登録、LINEを通したキャンペーン案内の効果測定など、LINE WORKSの活用範囲を拡大することを検討している。