デル・テクノロジーズは3月28日、法人向けクライアントノートPCの「Latitude」や「Precision」、デスクトップPC「OptiPlex」の各シリーズの新製品を発表した。一部の製品を除き、同日から提供を開始した。
デル・テクノロジーズ クライアント・ソリューションズ統括本部 クライアント製品本部 フィールドマーケティング 本部長 三井唯史氏
Latitudeシリーズについて、同社 クライアント・ソリューションズ統括本部 クライアント製品本部 フィールドマーケティング 本部長 三井唯史氏は「ハイブリッドワークに即した製品をラインアップ、(OptiPlexシリーズは)3000、5000、7000のカテゴリー分けを撤廃し、フォームファクターを選んでから構成を選択する」仕組みを採用したと説明している。
2025年10月にWindows 10がサポート終了
ノートPC、Latitudeシリーズは近日発売予定の「Latitude 9440」、13インチの「Latitude 7340」と、14インチの「Latitude 7440」、16インチの「Latitude 7640」の2機種、13インチの「Latitude 5340」、14インチの「Latitude 5440」、15インチの「Latitude 5540」の3機種、13インチの「Latitude 3340」、14インチの「Latitude 3440」、15インチの「Latitude 3540」の3機種、4シリーズ10機種を市場投入する。
最上位モデルとなるLatitude 9440はデタッチャブル対応の2in1で、「PCに搭載できるイノベーションをすべて集約させた」(デル・テクノロジーズ クライアント・ソリューションズ統括本部 クライアント製品本部 フィールドマーケティング コンサルタント 佐々木邦彦氏)という最上位モデル。
これまでプレミアムモデルとして展開していたLatitude 7000シリーズはモビリティ機能を推し進めた製品となる。Latitude 7000シリーズはマグネシウム合金筐体の配色をブルーグレーに変更し、デル・テクノロジーズの調査によれば、バックライトキーボードの消費電力を最大75%削減してバッテリー駆動時間を延長させた。
Latitude 9000シリーズはZoom会議中にタッチパネルへ各アクションをアイコンから実行する「コラボレーションタッチパッド」、調整可能な触覚フィードバックの「ハプティックフィードバック」、オンライン会議の映像や音声を加工する「Windows Studio」効果で利用可能な「Intel Movidius VPU」をオプションで追加できる。
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2023年で30周年を迎えたOptiPlexは前述の通り、マイクロ、スモール、タワー、オールインワンと4種類のフォームファクターを選び、パーツ構成は標準的なOptiPlex、ハイエンドのOptiPlex Plusの2種類から選択した上でカスタマイズする仕組みに変更された。
デル・テクノロジーズ製ディスプレイと組み合わせることで、USB Type Cケーブル1本で電源を共有可能。ディスプレイ背面にOptiPlexを設置すれば、よりシンプルなデスクトップ環境を実現できる。
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モバイルワークステーションに位置するPrecisionシリーズは、フラグシップモデルのPrecision 7000シリーズと比較的安価なPrecision 3000シリーズの5製品を発表した。Precision 7000シリーズは128GB、Precision 3000シリーズは64GBのDDR5メモリーを搭載可能。現場の業務利用で高性能を必要とする各部門の担当者から開発者まで、多様な用途に対応するという。
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デル・テクノロジーズの法人向けPC総出荷台数は2019年から右肩下がりながらも、顧客満足度は堅調に伸びている。三井氏は「半導体不足や為替の影響もあってビジネス的には厳しい状況もあったが、サプライチェーンの力でシェアを獲得できた」と主張した。
「2019年はWindows 10への移行で盛り上がり、2025年10月にWindows 10がサポート終了を迎えるので、(法人PC需要は)来年から本格的に盛り上がる」(三井氏)