横河電機、クラウド型の統合データ活用基盤を採用--データの民主化・基盤統合を推進

NO BUDGET

2023-05-25 07:42

 横河電機は、ソフトウェア開発におけるデータの集約・統合と活用促進を目的に、クラウド型統合データ活用基盤「データブリックス」を採用した。マクニカが5月23日に発表した。

 データブリックスは、「データウェアハウス」と「データレイク」の優位点を併せ持ち、データの取り込み、変換などの前処理、分析、可視化、AIモデル開発などを統合的な環境で整備できる。マクニカは導入パートナーとなっている。

 横河電機は、同基盤の導入からおよそ1カ月で、社内に分散していたデータを統合し、データを活用できる基盤を構築した。さらに、ビジネスインテリジェンス(BI)ツールから直接データレイクにアクセスしてダッシュボードを作成できるため、従来のようにデータ分析の前段階で処理を行う必要がなくなった。また、データのリアルタイムなダイレクト処理が可能になったことで、誰でも必要な時にデータを有効活用できるようになった。

データ処理の時系列で見たデータブリックスのカバー範囲
データ処理の時系列で見たデータブリックスのカバー範囲

 データブリックスの採用理由として、インフラ整備担当の従業員が用いるNotebook形式でデータを分析可能であり、マネージド環境での利用が可能なことを挙げている。また社内に分散したデータをクラウド上で集約・統合できるため、利用のハードルが低いことやスケールアウトが容易なことも採用のポイントとなった。データソースへのアクセス権限に追従した形で必要なデータを提供できるため、データ活用のガバナンスを強化できることも評価した。

 横河電機は、社内のデータ活用人材を教育する一環として新人研修にもBIツールを取り入れており、今後はデータブリックスを活用してデータ分析が可能な人材を増やしていく。またAIモデルの作成にも同基盤を展開し、生産性の向上を図っていく。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]