横河電機は、ソフトウェア開発におけるデータの集約・統合と活用促進を目的に、クラウド型統合データ活用基盤「データブリックス」を採用した。マクニカが5月23日に発表した。
データブリックスは、「データウェアハウス」と「データレイク」の優位点を併せ持ち、データの取り込み、変換などの前処理、分析、可視化、AIモデル開発などを統合的な環境で整備できる。マクニカは導入パートナーとなっている。
横河電機は、同基盤の導入からおよそ1カ月で、社内に分散していたデータを統合し、データを活用できる基盤を構築した。さらに、ビジネスインテリジェンス(BI)ツールから直接データレイクにアクセスしてダッシュボードを作成できるため、従来のようにデータ分析の前段階で処理を行う必要がなくなった。また、データのリアルタイムなダイレクト処理が可能になったことで、誰でも必要な時にデータを有効活用できるようになった。
データ処理の時系列で見たデータブリックスのカバー範囲
データブリックスの採用理由として、インフラ整備担当の従業員が用いるNotebook形式でデータを分析可能であり、マネージド環境での利用が可能なことを挙げている。また社内に分散したデータをクラウド上で集約・統合できるため、利用のハードルが低いことやスケールアウトが容易なことも採用のポイントとなった。データソースへのアクセス権限に追従した形で必要なデータを提供できるため、データ活用のガバナンスを強化できることも評価した。
横河電機は、社内のデータ活用人材を教育する一環として新人研修にもBIツールを取り入れており、今後はデータブリックスを活用してデータ分析が可能な人材を増やしていく。またAIモデルの作成にも同基盤を展開し、生産性の向上を図っていく。