横河レンタ・リースは7月18日、Windows PC運用ソリューションの最新版「Flex Work Place Unifier Cast v.6.3」(Unifier Cast)を発表した。移行が本格化する「Windows 11」の円滑なアップデート運用を支援する機能強化などを図り、25日に提供を開始する。
Unifier Castは、組織内のPCに展開しているWindows 10/11の状況の可視化や、展開リングに分けた各バージョンの段階的な展開と自動更新、大容量になるアップデータの分割配信によるネットワーク負荷の低減などができる管理ツールになる。
最新版では、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を大きく刷新し、管理するWindows PCの状況を直感的に把握したり、Windowsの大規模アップデートとなる「Feature Update」(FU)、品質改善の「Quality Update」(QU)、「Office」のバージョンごとの構成情報も直感的に管理したりできるように改善した。
また、Windows OSの展開において検証を主体とする「Preview Ring」、先行ユーザー向けの「Pilot Ring」、本格展開となる「Broad Ring」の段階に合わせた展開スケジュールを設定でき、展開を自動実行させることもできる。
管理画面イメージ
これまで組織で広く利用されてきたWindows 10は、2022年下期にリリースされた「22H2」が最終のFUとなり、今後は2025年10月14日のサポート終了日までは基本的にセキュリティ更新プログラムが提供される。
このため組織では、Windows 10からWindows 11への本格的な移行が始まりつつある。Windows 11ではFUを基本としつつも、Microsoftが表明した「Windows 11の継続的イノベーション」に基づいてQUにおいても機能面の変更が実施されるケースが増えることから、同社はWindows 10/11の混在環境で円滑に展開や更新を図ることができる環境整備が必要になると説明している。