「iOS 17」の新機能--利便性とギミック性で採点

June Wan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2023-08-05 08:30

 Appleの「iPhone」向けの次世代ソフトウェアである「iOS 17」のパブリックベータ版がリリースされている。iOS 17には、iPhoneをベッドサイドのスマートディスプレイとして使用できる機能、お気に入りの写真や動画をアニメーションステッカーに変換する機能、人工知能を使用して自分の声に似た音声を作る機能など、多数の新機能が搭載されている。

 それでも興奮しない人のために、以下の機能リストを作成した。筆者はしばらく前からiOS 17をテストしており、その結果を踏まえて、最高と思える機能をまとめた。その中には、iPhoneのユーザー体験に大きな違いをもたらす機能もあれば、ユーザーを楽しい気分にさせてくれるだけの機能もある。

1. 「スタンバイ」モード

利便性:10点満点中9点 | ギミック性:10点満点中2点

提供:June Wan/ZDNET
提供:June Wan/ZDNET

 Appleが「Worldwide Developer Conference」(WWDC)で初めて発表したスタンバイモードは、大きな注目を集めた。これは、iPhoneを卓上のスマートディスプレイにシームレスに変身させる機能だ。これを望まない人などいるだろうか。

 筆者は毎晩、スマートフォンをベッドサイドテーブルに置く習慣があるので、たとえ新たなケーブルを常に接続しておく必要性が生じるとしても、デバイスを受動的な情報ハブに変身させることの利便性はすぐに理解できた。

 スタンバイモードを1カ月使用したが、これは素晴らしい機能だ。つけっぱなしになっているキッチンの照明を消すことができるインタラクティブウィジェットから、株価や毎日の天気を一目で確認できるウィンドウまで、iPhoneはさらに多くの機能を提供できるようになった。しかも、iPhoneの所有者はそれらの機能を無料で利用できる。iPhoneをドックから取り外すと、フル充電されていることも嬉しい。

 誤解のないように言っておくと、スタンバイモードは完璧ではない。この機能は、常時表示ディスプレイをサポートするiPhoneモデル(つまり、「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Max」のみ)で最も効果的に動作する。それよりも古いモデルを使っている人は、アンビエントディスプレイがiPhoneの30秒のスリープ時間よりももう少し長い時間表示されたらいいのに、と頻繁に思うことになるだろう。

2. インタラクティブウィジェット

利便性:10点満点中8点 | ギミック性:10点満点中2点

提供:June Wan/ZDNET
提供:June Wan/ZDNET

 ホーム画面の「Apple Music」ウィジェットをタップするだけで、楽曲を再生したり、一時停止したりできないのはなぜなのか、と疑問に思ったことはないだろうか。「リマインダー」のリストにチェックを入れることもできなかった。iOS 17では、それらのことやほかのことも実行できるようになった。控えめに言っても、筆者は興奮している。

 インタラクティブウィジェットは、その名の通りの機能だ。以前は、ウィジェットを操作しようとすると、強制的にアプリに移動させられたが、iOS 17では、ホーム画面上でウィジェットを直接操作できる。ホーム画面の要素をタップしたときに、アプリが読み込まれるのを待つ必要がなくなったため、さまざまな場面で、簡単に数秒を節約することができる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]