ワークスアプリケーションズは8月17日、同社が提供する「HUEチャットボット」と「ChatGPT」を連携させることで、チャットボットの受け答えに用いるFAQを自動生成する機能を9月にリリースすると発表した。また、ChatGPTとの連携によってFAQにない質問にも答えられるようになるという。
ChatGPTを利用することで、マニュアルや社内規程など関連文書のファイルから自然な文章のFAQを作成できるようになる。これにより、FAQを作成・維持する負担を大きく軽減する。HUEチャットボットには、アップロードしたドキュメントから直接回答を提示する既存機能があるが、ChatGPTによってさらに精度の高いFAQを自動で作成できるようになる。
HUEチャットボットは業界・企業に特有の専門用語に柔軟に対応する一方で、FAQにない質問に対しては適切な回答を返せなかった。そのため、質問者が管理者に問い合せるなどの対応が必要だった。今回の追加機能により、FAQにない質問であってもChatGPTが大規模言語モデル(LLM)の情報の中から最適な答えを生成する。チャットボットの対応範囲が広がることで、質問者の満足度を向上するとのこと。同機能のオン/オフはチャットボットの管理者と質問者が設定でき、質問の目的や内容に応じてChatGPTに聞くかどうかを切り替えられる。
なお、サービス基盤にはMicrosoftの「Azure OpenAI Service」を活用しており、同社のクラウドサービスを活用することにより高い可用性を提供するとしている。