海外コメンタリー

ドラッグ&ドロップで自分だけのAIチャットボットを作れる「Botpress」

David Gewirtz (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2023-08-22 06:30

 「Botpress」は、インタラクティブなチャットボットを構築するためのツールだ。さまざまな用途のチャットボットの構築に対応しているが、もっとも人気を集めるであろう用途は、人工知能(AI)の機能を使ったカスタマーサポート用のチャットボットだろう。

チャットボットのイラスト
提供:Malorny/Getty Images

 Botpressの中核にあるのは、ドラッグ&ドロップでインタラクションを作成する機能だ。ワークスペースにカードを並べ、それらのカードに入力、出力、処理内容を設定し、カード同士をつないでインタラクションのマップを完成させることによって、チャットボットのワークフローを記述する。

ワークスペースの様子
提供:Screenshot by David Gewirz/ZDNet

 表面的には、チャットボットを作るのはとても簡単だ。質問を処理するカードを作成し、ユーザーの返答に基づいて、追加で質問したり、回答を提供したりする別のカードに移動していく。その繰り返しだ。

 この製品が際立っているのは、一連のドキュメントや特定のウェブページ、特定のウェブサイトの検索結果、ウェブ全体の検索結果などの情報源を読み込ませることができる点だろう。AIの分析には「ChatGPT」のAPIを使用している。

 Botpressでは、自然言語によるクエリーを使用して、ユーザーを誘導するパスの管理に使用する式を設定することもできる。残念ながら、Botpressで十分に機能するチャットボットを構築するにはある程度難解な表現を使う必要があり、それらの表現を暗記するか、「Pastebin」で調べるなどする必要がある。

 ここでは、米ZDNETに掲載された記事を調べて答えを返す、非常にシンプルなチャットボットを構築した。

始めはうまくいかなかったテスト

 Botpressは無料で利用できるが、インタラクションが1カ月に1000回を超えると有料になる。インタラクションとは、質問や、問い合わせ、ひとかたまりの作業のことだ。テストをするだけなら無料プランで十分だが、作ったチャットボットを一般に公開すれば、利用料を支払うことになるだろう。

 アカウントを作成すると、チャットボットを作成するためのボタンが表示される。

最初の画面
提供:Screenshot by David Gewirtz/ZDNet

 筆者は今回、表示されたウィザードで、ウェブサイトの内容を使って質問に答えるチャットボットを作成することを選択した。

ウィザードの最初の選択肢
提供:Screenshot by David Gewirtz/ZDNet

 答えを探すサイトには米ZDNETを指定した。

情報を調べるサイトの指定
提供:Screenshot by David Gewirtz/ZDNet

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