SAPジャパンとEYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)は、豊田通商がSAPのクラウド人事ソリューション「SAP SuccessFactors」を本社従業員におけるタレントマネジメントシステムとして採用し、4月に利用開始したと発表した。EYSCがシステムの導入と構築を担当した。
豊田通商は、今回のタレントマネジメント機能の導入に際して、一貫したプロセスデータによる仕組みを構築するため、コンピテンシーやスキル、経験などの人材情報の可視化を目的とするデータ整理を行った。
また、SAP SuccessFactorsに既存の個別システムを自動連携させ、これまで各システムに分散していた従業員のタレント情報を一元化した。これにより従業員が必要なタイミングで、必要な情報に一度でアクセスすることが可能となった。今後は、人材マネジメントサイクルを円滑に回すためのシステムとして利活用を促進していくとする。
豊田通商は、2022年からSAP SuccessFactorsの人材データベースおよび後継者管理機能を導入し、一部ポジションを対象に活用していた。今回は、さらに目標および評価の管理、キャリア開発計画などのタレントマネジメント機能を導入。職務やポジションに対して、最も適切なスキルや経験のある従業員を配置できるようにした。さらに、個人の能力を最も発揮できる分野への配置転換も推進できる体制とした。