インターネットイニシアティブ(IIJ)は、Microsoft AzureのPaaSを活用して概念実証(PoC)環境を構築し、ユーザーのビジネス創出を支援する「IIJ PaaS活用ソリューション with Microsoft Azure」において「Azure OpenAI Service」を活用した生成AIの導入ソリューションを提供すると発表した。
今回提供するソリューションは、Azure OpenAI Serviceの有効性を検討、評価するための安全な検証環境をスピーディに構築し、さらに同サービス導入後の支援、改善サポートまでを行う。同ソリューションを利用することで、Azure OpenAI Serviceを円滑に導入でき、セキュアな生成AIの検証、およびビジネスへの活用検討をスピーディに進めることができるとしている。
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Azure OpenAI Serviceの利用に必要な環境構築は、Microsoftの公式パートナーとして各種認証を取得しているIIJが実施し、ユーザーは約1カ月で利用開始できる。チャットインタフェースとして「Microsoft Teams」を活用するため、Teamsでのビジネスチャットと同じ環境でAzure OpenAI Serviceの生成AIを利用できるという。会話履歴のデータベースやその他の構成要素はMicrosoft Azure上に用意し、Azure OpenAI Serviceとのセキュアな連携を実現し、情報漏えいを防止する。
利用イメージ
またソリューション導入後もユーザーのビジネスへの展開を見据えた評価や社内システムとの連携、回答精度の改善、社内ワークショップの開催など、各種サポートをオプション提供する。
Azure OpenAI Serviceは、入力のためのチャットインタフェースや、チャット文脈を理解させる会話履歴データベースが標準では用意されていないなど、円滑に導入を進めるためには、環境の初期構築に加え、Azure OpenAI ServiceとMicrosoft Azureの知見が必要になるという。
IIJは、このような不足機能を補い、Azure OpenAI Serviceを検証するための環境を構築するとともに、導入サポートから、検証・評価後のビジネスへの本番適用を見据えた改善サポートまでを実施するソリューションを提供することとした。
利用価格は、検証環境の構築および利用開始時のサポートを含んだ初期費用として150万円、構築した検証環境のシステムサポートとして月額20万円になるという。