Amazonは生成型の人工知能(AI)関連のキャリアを構築したいと考えている人々に向け、無料の訓練コースと奨学金制度を提供する。同社は米国時間11月20日、従業員や学生などがAIや生成AIについて学べるよう支援するための取り組み「AI Ready」を発表した。
提供:Andriy Onufriyenko/Getty Images
AI Readyは、以下のものから構成されている。
- AIおよび生成型AIに関する8つの新たな無料コース
- 世界各地の5万人を超える高校生および大学生がUdacityの新たな生成型AIコースを受講できるようにする奨学金制度「AWS Generative AI Scholarship」
- Code.orgとのコラボレーションによる、生成型AIに関する学生向けの訓練
無料コースについては、開発者および技術者の作業として需要が高い分野を網羅するコースとともに、業務リーダーや非技術系プロフェッショナル向けのコースが合わせて8つ、新たに開講される。
これらの新コースは、生成型AIに関してAmazon Web Services(AWS)が無料または低価格で提供している80以上のコースに追加される。
Amazonは開発者や技術者向けとして、以下の無料コースを用意している。
- Foundations of Prompt Engineering(プロンプトエンジニアリングの基礎):このコースでは受講者にプロンプトエンジニアリングの概要を紹介し、プロンプトの作成方法を説明するとともに、高度なプロンプトテクニックまでを網羅する。
- Low-Code Machine Learning on AWS(AWS上でのローコードによる機械学習[ML]):このコースでは受講者にデータの準備方法や、MLモデルの訓練/配備方法を説明する。このコースは、MLに関する深い知識を有していないものの、最低限のコーディングスキルのある人たちを対象としている。
- Building Language Models on AWS(AWS上での言語モデルの構築):このコースでは、「Amazon SageMaker」の分散型訓練ライブラリーを用いて言語モデルを構築する方法と、オープンソースモデルと基盤モデルの最適化方法を解説する。
- Amazon Transcribe Getting Started(「Amazon Transcribe」入門):このコースではAmazon Transcribeの使用方法を解説する。Amazon Transcribeは自動音声認識技術を用いて音声をテキストに変換するAIプラットフォームだ。
- Building Generative AI Applications Using Amazon Bedrock(「Amazon Bedrock」を用いた生成型AIアプリケーションの構築):このコースでは、生成型AIアプリケーションをビルドするためのAmazon Bedrockの使用方法を解説する。
非技術系プロフェッショナル向けとしては、以下のコースを用意している。
- Introduction to Generative Artificial Intelligence(生成AIの紹介):このコースでは、生成AI、その応用、基礎モデルなどの重要な概念について紹介する。
- Generative AI Learning Plan for Decision Makers(意思決定者向けの生成AI学習プラン):3つのコースで構成されており、生成AIのプロジェクトを計画し、生成AIに対応する組織を作る方法を説明する。
- Introduction to Amazon CodeWhisperer(「Amazon CodeWhisperer」の紹介):このコースでは、コード全てを作成するためのAIコード生成ツールであるAmazon CodeWhispererの使用方法を解説する。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。