invoxは12月19日、同社サービスの「invox電子帳簿保存」において、書類の指定箇所を読み取り、AI-OCR(AIを組み合わせた光学文字認識)でデータ化する機能を搭載した。
今回新たに追加した「指定箇所読み取り機能」は、ユーザーが定義した書類のレイアウトに従って指定箇所をデータ化する。データ化の結果をCSVデータに出力して集計などに利用することや、タイムスタンプを付与して長期保管することを可能にする。
「電子帳簿保存法」(電帳法)対象ではない社内文書や申込書などに記載されている細かな項目をデータ化することにより、取引先・取引金額・取引日といった「電帳法の3要件」のみならず、追加で読み取った項目も検索でき、文書管理システムとして自社システムのようにカスタマイズが可能だという。
指定箇所読み取り機能のリリースに伴い、invox電子帳簿保存の料金プランの内容が変更された。「ベーシックプラン」の機能として「指定箇所の読み取り」が追加され、これまで「プロフェッショナルプラン」の機能であった「拡張項目設定」がベーシックプランの機能として利用可能になった。また、プロフェッショナルプランの機能として「APIからの書類登録」が追加された。
invox電子帳簿保存は、電子帳簿保存法の電子取引とスキャナー保存の要件に対応した文書管理システム。PDFデータや紙で受け取った請求書や納品書など国税関係書類の「取引年月日・金額・取引先」をAI-OCRとオペレーターが自動でデータ化し、訂正削除の履歴や申請・承認の記録を残しながら電子保存する。