GitHubは米国時間1月3日、「GitHub」のSDKについて新たなアプローチを明らかにした。従来の「Octokit」で採用されていた静的なものとは異なり、「Microsoft Kiota」を使って生成されたSDKを「Go」および「.NET」向けに公開した。
従来のOctokit SDKから移行する理由について、OctokitがGitHubのAPIとやりとりするための堅固なインターフェースを提供し、同エコシステムには欠かせない存在だったとしながらも、テクノロジーの進化とともに自社のツールも進化する必要があるとGitHubは説明。新しい生成的なアプローチの活用により、SDK環境に新しい機能を導入しながら、モデルやAPIのアップデートを迅速に提供できると続ける。
Kiotaは、OpenAPIの定義を取得し、その定義に基づいてSDKの作成を可能にするコマンドラインツール。SDKユーザーのより難解なニーズを手作業でキュレーションしながら、特定のAPI向けに適切に構造化されたクライアントの生成を可能にするとGitHubは述べる。他の生成的なアプローチを試した上でKiotaを採用しており、モダンで効率的、そして、多用途な技術を取り込むという同社の目標と一致していることから決定したという。
Goおよび.NET SDKの導入は、より広範で多様な開発者コミュニティーに対するGitHubのコミットメントを表しているという。効率性とスケーラビリティーで知られるGo、さまざまなアプリケーションでの多用途性で知られる.NETは、次世代GitHub SDKの完璧な候補だと同社はアピールする。
これら新しいSDKが持つ真の価値は、生成されるコードではなく、解き放たれる可能性にあるという。生成されるモデルは重要であり、REST APIにほぼ完全に対応することで、ユーザービリティーに関する障害を解消するが、それらの成果が最終目標ではないと同社。開発者がソフトウェアを完成させされるSDKを構築し、ユーザーニーズに集中できるようにすることが目標だという。