GitHub、「Microsoft Kiota」を使って生成された「Go」「.NET」SDKを公開

河部恭紀 (編集部)

2024-01-04 15:15

 GitHubは米国時間1月3日、「GitHub」のSDKについて新たなアプローチを明らかにした。従来の「Octokit」で採用されていた静的なものとは異なり、「Microsoft Kiota」を使って生成されたSDKを「Go」および「.NET」向けに公開した。

 従来のOctokit SDKから移行する理由について、OctokitがGitHubのAPIとやりとりするための堅固なインターフェースを提供し、同エコシステムには欠かせない存在だったとしながらも、テクノロジーの進化とともに自社のツールも進化する必要があるとGitHubは説明。新しい生成的なアプローチの活用により、SDK環境に新しい機能を導入しながら、モデルやAPIのアップデートを迅速に提供できると続ける。

 Kiotaは、OpenAPIの定義を取得し、その定義に基づいてSDKの作成を可能にするコマンドラインツール。SDKユーザーのより難解なニーズを手作業でキュレーションしながら、特定のAPI向けに適切に構造化されたクライアントの生成を可能にするとGitHubは述べる。他の生成的なアプローチを試した上でKiotaを採用しており、モダンで効率的、そして、多用途な技術を取り込むという同社の目標と一致していることから決定したという。

 Goおよび.NET SDKの導入は、より広範で多様な開発者コミュニティーに対するGitHubのコミットメントを表しているという。効率性とスケーラビリティーで知られるGo、さまざまなアプリケーションでの多用途性で知られる.NETは、次世代GitHub SDKの完璧な候補だと同社はアピールする。

 これら新しいSDKが持つ真の価値は、生成されるコードではなく、解き放たれる可能性にあるという。生成されるモデルは重要であり、REST APIにほぼ完全に対応することで、ユーザービリティーに関する障害を解消するが、それらの成果が最終目標ではないと同社。開発者がソフトウェアを完成させされるSDKを構築し、ユーザーニーズに集中できるようにすることが目標だという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

マイナンバーカードの利用状況を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]