Microsoftはsudoコマンドを「Windows Server 2025」には導入せず、「Windows 11」に追加する予定であることを明らかにした。
米国時間2月8日の開発者向けブログによると、sudoは「Insider Program」のCanaryチャネルとDevチャネルで公開された「Windows 11 Insider Preview Build 26052」に追加された。Windows Blogsによると、Windows Server 2025のプレビュー版で発見されたsudoの設定は誤りによるものだという。Microsoftは以下のように説明している。
注:Windows Server Insider Previewビルドでsudoを有効にする設定が誤って表示されることがあるが、この機能がWindows Serverで提供される予定はなく、この設定は今後の Server Insider Previewビルドで無効になる。
MicrosoftはWindows 11の安全性を高めるだけでなく、より管理しやすくするための取り組みを進めている。そのために同社が導入しようとしているのが、sudoコマンドだ。
提供:Max Buondonno/ZDNET
Windows 11 Insider Preview Build 26052では、設定アプリにあるオン・オフ切り替えスイッチで、sudoを有効にできる。
Windowsでは以前から、ユーザーアカウント制御(UAC)プロンプトを通じて権限昇格ができるはずだと思うかもしれない。しかし、コマンドやツールによっては、管理者でなければ使用できないものが依然として存在する。sudoの導入は、そうした制限を回避するものだ。Windowsの管理者が「Linux」と同じようにsudoを構成できるようになるかどうかは不明だが、そのような機能がシステムに組み込まれることが期待される。
sudoとは何か
Linuxを使ったことがある人ならsudoを知っているはずだ。使ったことがない人のために説明すると、sudoは「superuser do」の略語で、管理者権限を使わなければ実行できないコマンドを、標準ユーザーでも実行できるようにするものだ。sudoが登場するまで、管理者権限を必要とするコマンドやアプリケーションを実行するには、rootユーザーとしてログインするか、suコマンドを使ってrootユーザーアカウントに切り替えるしかなかった。
【更新:2月13日13時20分】当初、「マイクロソフト、『Windows Server 2025』にsudoコマンドを導入へ」と題して掲載しましたが、後に同社が当該機能の表示について誤りであると発表し、原文も更新されたため、それに応じてタイトルと本文を更新しました。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。