「Fedora」でコマンドラインを使用せずにファイアウォールを管理するには

Jack Wallen (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2024-02-08 07:45

 この数年間で、「Fedora Linux」ディストリビューションに対する筆者の考えが変わった。筆者は長年、Fedoraについて、「Linux」のことを知り尽くしているユーザー向けのOSだとみなしていた。しかし、Fedoraチームの懸命な取り組みのおかげで、現在のFedoraはユーザーフレンドリーになっている。筆者の印象が変わったのは、そのためだ。

 ただし、新しいLinuxユーザーが苦労しそうなことが1つある。それは、ファイアウォールの管理だ。確かに、Fedoraの「firewalld」コマンドラインツールはそれほど使いにくいわけではないが、Linuxユーザーにコマンドラインの使用を強いるべきではない。サイバーセキュリティが極めて重要になっていることを考えると、Linuxを利用している場合でも、コンピューター上のファイアウォールを無視しないことが大事である。

 それでは、ファイアウォールはどのような役割を果たすのだろうか。基本的に、ファイアウォールはポートやサービスへのアクセスをブロックすることで、望ましくない攻撃からユーザーを保護する。それに加えて、望ましくないトラフィックがコンピューターから出て行くのを阻止することもできる。後者の機能は、自分のコンピューターがウイルスに侵害されてしまい、そのウイルスが感染したパケットを送信して、ほかのコンピューターに感染しようとした場合に、重要な役割を果たすかもしれない。

 ファイアウォールを有効にすると、ユーザーは内向きと外向きのトラフィックについて、どれを許可し、どれを許可しないのかを定義できるようになる。ファイアウォールにアプローチする最善の方法は、内向きと外向きのトラフィックをすべて拒否した後、特定のトラフィックのみを許可することだ。例えば、内向きと外向きのすべてのトラフィックをブロックした後、内向きのウェブトラフィックだけを許可することも可能である(ウェブサーバーを運用している場合)。あるいは、セキュアシェル(SSH)トラフィックを許可したり、アクセス権を付与するIPアドレスを指定したりこともできる。

 幸い、便利なGUIアプリケーションをインストールすることが可能なので、Fedoraのファイアウォールを管理するために、コマンドラインにアクセスする必要はない。

 手順の説明に移る前に、言っておきたいことがある。このGUIを初めて見る人は、圧倒されてしまうかもしれない。しかし、基本を理解すれば、自信を持ってファイアウォールを管理できるようになるはずだ。それでは、実際の手順を見ていこう。

「Firewall」GUIをインストールする方法

 必要なもの:このタスクに必要なのは、実行中のFedora Linuxインスタンス、sudo権限を持つユーザー、ネットワーク接続の3つだけだ。

1. 「GNOME Software」を開く

 最初に、GNOME Softwareを開く(デフォルトのデスクトップ環境でFedoraを実行しているという前提で説明を進める)。アプリが開いたら、「firewall」を検索する。「Firewall」というシンプルな名前の項目が表示されるはずだ。「Install(インストール)」をクリックした後、プロンプトが表示されたら、sudoパスワードを入力する。

Firewall GUIは、マウスをクリックするだけでインストールできる。提供:Jack Wallen/ZDNET
Firewall GUIは、マウスをクリックするだけでインストールできる。
提供:Jack Wallen/ZDNET

2. Firewallを開く

 GUIがインストールされたので、「Application Overview(アプリケーション一覧)」(またはデスクトップメニュー)にアイコンが表示されるはずだ。そのアイコンをクリックした後、プロンプトが表示されたら、sudoパスワードを入力する。GUIが開いた瞬間に、「これは自分には難しすぎる」と思うはずだ。パニックに陥ってはいけない。

Firewall GUIを理解する

 最初に知っておく必要があるのは、GUIの左下辺りに「Connection to firewalld established(firewalldに接続しました)」と表示されていることだ。これは、すべてが正常に機能していることを意味する。

 次に必要な情報は、ウィンドウの上部付近にある「Configuration(設定)」ドロップダウンに関することだ。そのドロップダウンをクリックすると、「Runtime(実行中)」と「永続(Permanent)」という2つのオプションが表示される。

 両者の違いは単純だ。「Runtime(実行中)」とは、現在実行中のファイアウォールを設定しようとしていることを意味し、マシンを再起動すると、それらの変更は無効になる。「永続(Permanent)」を選択すると、その名の通り、変更した設定が再起動後も維持される。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]