「Linux」は市場で最も柔軟なOSだ。このオープンソースプラットフォームでは、ソフトウェアに全くお金を使わずに、プロプライエタリーなOSよりもはるかに多くのことを実行できる。
Linuxを使い始めたばかりの人は、おそらく、コマンドラインを避けたいと思うはずである。少し威圧感があるからだ。しかし、しばらくすると、自分の選んだディストリビューションから、どれだけの性能と柔軟性を引き出せるのか確かめてみたくなる人もいるかもしれない。そういうときに実行できる非常に便利な(そして役に立つ)ことの1つが、rsyncコマンドを使用して、ローカルディレクトリーをリモートディレクトリーにバックアップする方法を学ぶことだ。本記事では、その手順を解説する。
準備はいいだろうか。それでは、実際の手順を見ていこう。
rsyncを使用して、Linuxディレクトリーをバックアップする方法
必要なもの:この手順を実行するには、Linuxの2つのインスタンスが必要である。1つはローカル(バックアップしたいディレクトリーが格納されている)用、もう1つはリモート(ディレクトリーのバックアップ先)用だ。さらに、両方のマシンでsudo権限を持つユーザーが必要である。最後に、両方のマシンのIPアドレスも把握しておかなければならない(ipaコマンドで確認できる)。本記事では、「Ubuntu」ベースの2台のマシンを使って、説明を進める。「Fedora」や「Arch」ベースのディストリビューションを使用している場合でも、手順が異なるのは、インストールに使用するコマンドだけだ。
1. rsyncを両方のマシンにインストールする
最初に、rsyncをインストールする。これは以下のコマンドで実行可能だ。
sudo apt-get install rsync -y2. リモートマシンでrsyncを設定する
次に、リモートマシンでrsyncを設定する必要がある。以下のコマンドを実行して、新しい設定ファイルを作成する。
sudo nano /etc/rsyncd.conf
そのファイルに以下の内容を貼り付ける。
[backup] path=REMOTE_DIRECTORY hosts allow = LOCAL_IP hosts deny = * list = true uid = root gid = root read only = false
REMOTE_DIRECTORYはバックアップされたファイルを格納するリモートマシン上のディレクトリー、LOCAL_IPはローカルマシンのIPアドレスだ。
「Ctrl」+「X」キーボードショートカットでファイルを保存して閉じる。