アップルの「Vision Pro」を普段の仕事で使ってみたら

Matthew Miller (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2024-02-19 06:30

 Appleが初めて「Apple Vision Pro」を発表した際、筆者の好奇心はかきたてられた。しかしその好奇心は、価格を目にしたことで、他の多くの人々と同様にあっという間に薄れてしまった。3500ドル(約52万円)からという価格体系を見た瞬間、自らの生活を快適にしてくれそうな他のウェアラブル製品やモバイルテクノロジーに目を戻したのだった。

Apple Vision Proを試す筆者
提供:Matthew Miller/米ZDNET

 それからしばらくして筆者は、米ZDNETのJason Hiner記者June Wan記者が執筆した同製品に関する記事を読んだり、人々が実際に使用している動画をいくつか視聴する機会があった。その結果、思い切ってこの次世代ヘッドセットを試してみるべきだと考えるようになった。Appleで特に高価なガジェットの1つである同製品は、筆者の生産性や効率の向上に役立つかもしれないと思ったのだ。

 まずここで、筆者とApple製品の関わりについて述べておきたい。筆者が初めてAppleコンピューターを購入したのは1989年のことだ。また、初代の「iPhone」を購入するためにAT&Tの店の前に並び、雨が降っていたにもかかわらずそこで一夜を明かしたこともある。さらに筆者は、テクノロジーのアーリーアダプターだと自認してもいる。筆者はVision Proの予約こそできなかったが、日々の在庫情報に目を光らせ続け、2月に入ってようやく地元のショッピングモールにある店で同製品を手に入れることができた。

 512GBモデルの価格は、地方の物品税とトラベルケースの価格である199ドル(約3万円)を上乗せすると、4300ドル(約64万円)弱になる。このため、同製品が投資額に見合うだけの価値を持つかどうかを判断する基準はより厳しくなった。筆者は、同製品を通勤電車内やオフィス内などで3日間にわたって使用してみた。本記事では、その中で感じたことを、エンジニアとして、そしてデジタルノマドとしての立場から述べている。

1. 可能であれば「macOS」版のアプリのみを使用する

 筆者は普段、米海軍の船舶設計技師として働いており、30年というキャリアを積んだ今では、復原力の計算処理や、設計図面のレビュー、レポートや提案書の作成、「Microsoft Teams」上での顧客とのやり取り、他の担当者の管理をしている。そしてわれわれが使用しているエンジニアリング系プログラムの多くは「Windows」環境上でしか動作しないため、オフィスではWindowsが主体となっている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]