ラクス、「楽楽精算」に二重申請チェック機能を追加

河部恭紀 (編集部)

2024-02-20 09:58

 ラクスは2月19日、クラウド型経費精算システム「楽楽精算」に二重申請チェック機能を追加した。

 同じ証憑(しょうひょう)を使って2回申請してしまう「二重申請」のリスクは以前から発生していた。しかし、紙の原本を経理部門に提出する運用であれば、原本が申請者の手元に残らず、故意による不正以外は起こりにくい状況だった。

 電子帳簿保存法の改正により証憑の電子化が進んだことを受け、申請者の手元に原本データが残り続けることで、申請済みの証憑を意図せず再度申請してしまうリスクが顕在化しているという。ラクスが楽楽精算の導入企業を対象に実施したアンケートでは、93%の経理担当者が「二重申請を発見したことがある」と回答。電子帳簿保存法の浸透によって二重申請のリスクが高まる可能性があり、このような懸念に対し、経理担当者の確認工数を軽減できる機能を追加したと同社は説明する。

 楽楽精算のバージョン11.1では、承認済みの申請に対して二重申請を検知する機能を実装。伝票データ出力において、検索条件で抽出したデータのうち複数の項目が一致するデータを出力することで、二重申請の疑いがある明細を表示する。経理担当者の二重申請チェックにより生じる確認工数を軽減し、見逃しリスクを解消するという。

画像1

 同社は今後、従業員が電子申請する経費の項目をシステムでチェックし、過去に同じものがあった場合には従業員本人にアラートを表示するといった機能も検討している。二重申請の発生を抑えることで経理担当者の課題を解消するという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  2. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  3. セキュリティ

    サイバー攻撃の“大規模感染”、調査でみえた2024年の脅威動向と課題解決策

  4. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

  5. セキュリティ

    IoTデバイスや重要インフラを標的としたサイバー攻撃が増加、2023年下半期グローバル脅威レポート

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]